検索窓
今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:12,564 hit

Episode15 ページ28

目の前に現れたアンフェル。そしてアンフェルの指の合図で明かりがともる。

「うわぁ…なんだここ」
「ここはかつて星の民が遺した遺跡だ。幽世の研究をした者が残したのだろう」
「…アンフェル、僕を使って何をする気なんだ」
「知れたことを。あなたの力で現世に侵略するのさ」
「…なら、質問を変えよう。なぜ貴様は星の民なのに幽世にいる」

サンダルフォンの質問にグラン達は驚く。Aも気づいていたようで、表情を変えない。

「…簡単なことさ。僕は世界の絶対の神になりたいのだ。ルシファーとかいうヤツが世界を壊そうとしたらしいが…所詮はその程度。被造物に壊されるとは」
「黙れ。知った口を聞くな」
「知った口?君達こそ何も知らないではないか!」
「なに…?」

アンフェルの口が弧を描くと、突然前方にどこかの風景が現れる。

「…ここは、アマルティア?」
「そう。秩序の騎空団とかいう連中のいる島だ」

何もない穏やかな街並み。しかし突如、その風景に黒い何かが湧き出る。うあがてその黒い何かは実体を持ち始める。

「まさか、幽世の魔物…!?」
「ご名答。ここにいるヤツら以外は全て送り込んだ。いやぁ、こんなにもうまくいくとは…」
「…なぜだ。この数を送るには相当時間がかかる。まるでここに来るのがわかってたみたいに…ッ」

Aの顔が硬直する。その様子を見たアンフェルの顔がゆがんだ笑顔へと変わる。

「てんめぇッ…!」

怒りに任せて攻撃を仕掛けるA。突然の行動に周りは驚く。Aの攻撃は歪んだ笑顔のアンフェルを貫く。だが、その腕には手ごたえはない。

「クソ…おい、今すぐここを出るぞ!」
「え、えぇ!?」
「おい、説明しろ!」
「んなの決まってんだろ!嵌められたんだよ!」

出口へと走り出すA。その後を追おうと走り出すと、不意にAが立ち止まる。

「…ここを見つけたのはジークフリートだったな」
「は、はい」
「どこまで僕をバカにすれば気が済む!?」

Aは羽を顕現させると、4人同時に抱え、洞窟の中を進む。

「おい、おろせ!俺はついていけるだろ!」
「黙ってろ!」

サンダルフォンの抗議を受け付けず、そのまま出口へと進む。そして、壁が見え始めるとAは無詠唱で何やら黒い球体を生み出し、ぶつける。

「きゃあ!?」
「うわぁ!」

轟音とすさまじい振動に、驚く。しかし尚も気にせず進むA。

「あ、あれ!」

Episode16→←Episode14



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (7 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
13人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ミレン(プロフ) - よせふさん» おおお!ありがとうございます!家に帰ったらすぐ取りかからせて頂きます!もし気に入っていただければまたリクエストください! (2019年4月2日 11時) (レス) id: 62a512f1a1 (このIDを非表示/違反報告)
よせふ(プロフ) - はじめまして、もしよろしければルシフェル様とサンダルフォン、主人公の3人が中庭でほのぼのしているお話が見たいです…!二人と仲良しな主人公が見たいです!ぜひ!!ご検討ください!! (2019年4月2日 1時) (レス) id: f12f54b1ee (このIDを非表示/違反報告)
ミレン(プロフ) - 大真面目にコメントください (2019年4月2日 0時) (レス) id: 62a512f1a1 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:御煉 | 作成日時:2019年3月29日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。