Episode15 ページ28
目の前に現れたアンフェル。そしてアンフェルの指の合図で明かりがともる。
「うわぁ…なんだここ」
「ここはかつて星の民が遺した遺跡だ。幽世の研究をした者が残したのだろう」
「…アンフェル、僕を使って何をする気なんだ」
「知れたことを。あなたの力で現世に侵略するのさ」
「…なら、質問を変えよう。なぜ貴様は星の民なのに幽世にいる」
サンダルフォンの質問にグラン達は驚く。Aも気づいていたようで、表情を変えない。
「…簡単なことさ。僕は世界の絶対の神になりたいのだ。ルシファーとかいうヤツが世界を壊そうとしたらしいが…所詮はその程度。被造物に壊されるとは」
「黙れ。知った口を聞くな」
「知った口?君達こそ何も知らないではないか!」
「なに…?」
アンフェルの口が弧を描くと、突然前方にどこかの風景が現れる。
「…ここは、アマルティア?」
「そう。秩序の騎空団とかいう連中のいる島だ」
何もない穏やかな街並み。しかし突如、その風景に黒い何かが湧き出る。うあがてその黒い何かは実体を持ち始める。
「まさか、幽世の魔物…!?」
「ご名答。ここにいるヤツら以外は全て送り込んだ。いやぁ、こんなにもうまくいくとは…」
「…なぜだ。この数を送るには相当時間がかかる。まるでここに来るのがわかってたみたいに…ッ」
Aの顔が硬直する。その様子を見たアンフェルの顔がゆがんだ笑顔へと変わる。
「てんめぇッ…!」
怒りに任せて攻撃を仕掛けるA。突然の行動に周りは驚く。Aの攻撃は歪んだ笑顔のアンフェルを貫く。だが、その腕には手ごたえはない。
「クソ…おい、今すぐここを出るぞ!」
「え、えぇ!?」
「おい、説明しろ!」
「んなの決まってんだろ!嵌められたんだよ!」
出口へと走り出すA。その後を追おうと走り出すと、不意にAが立ち止まる。
「…ここを見つけたのはジークフリートだったな」
「は、はい」
「どこまで僕をバカにすれば気が済む!?」
Aは羽を顕現させると、4人同時に抱え、洞窟の中を進む。
「おい、おろせ!俺はついていけるだろ!」
「黙ってろ!」
サンダルフォンの抗議を受け付けず、そのまま出口へと進む。そして、壁が見え始めるとAは無詠唱で何やら黒い球体を生み出し、ぶつける。
「きゃあ!?」
「うわぁ!」
轟音とすさまじい振動に、驚く。しかし尚も気にせず進むA。
「あ、あれ!」
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ミレン(プロフ) - よせふさん» おおお!ありがとうございます!家に帰ったらすぐ取りかからせて頂きます!もし気に入っていただければまたリクエストください! (2019年4月2日 11時) (レス) id: 62a512f1a1 (このIDを非表示/違反報告)
よせふ(プロフ) - はじめまして、もしよろしければルシフェル様とサンダルフォン、主人公の3人が中庭でほのぼのしているお話が見たいです…!二人と仲良しな主人公が見たいです!ぜひ!!ご検討ください!! (2019年4月2日 1時) (レス) id: f12f54b1ee (このIDを非表示/違反報告)
ミレン(プロフ) - 大真面目にコメントください (2019年4月2日 0時) (レス) id: 62a512f1a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:御煉 | 作成日時:2019年3月29日 23時