Episode11 ページ24
「…今一度、頼みがある。危険を承知で、一緒に来てくれないか？」
Aの言葉にグランは肯定するかのようにほほ笑む。そしてビィとルリアも大きく頷く。
「任せろって！」
「はい！私もがんばります！」
「は…はは、ありがとう」
安心したように笑うA。しかしミカエルはいまだ険しい顔をする。
「して、団長達と後は誰が行くのだ？」
「僕だ。あとは空を見守る」
「なっ…君一人で行くのか！？」
サンダルフォンでさえ予想外だったらしく、反発の声を漏らす。
「四大天司と天司長、この戦力があればヤツらは容易には手を出さない」
「…いいや、それは違うと思うぜ」
異を唱えたのは今まで黙っていたウリエルで、その傍らにはサリエルがたたずむ。
「そのままだと、特異点…あいや、団長を危険に巻き込むだけだと俺は思う」
ウリエルの言葉にAは反論をしようと口を開くが、声を出す間もなくさらに反論される。
「そうね。あなた一人で何とか出来る問題じゃないわ」
「もう少し仲間を信じたらどうだ？」
「…」
口々に反論され、Aはうなだれる。
「…A、俺もそう思う。ミカエル達の実力は、君が一番知っているのでは？」
「僕が…？」
サンダルフォンの言葉で、(生え)の表情も変わってく。
「妾達をみくびるでない。それに、あの御方が愛し、貴様らの守った空だ。人の子も今ではたくましい」
「…そうか」
ようやく折れたAに、グランもうなずく。
「それじゃ僕達とA、サンダルフォンでいくんだね？」
「あぁ…頼むよ。そして、頼んだ」
「はい！」
「あぁ、任された」
こうして来るべき決戦に向けA達は準備を始める。各国に警戒態勢をひき、それぞれが動き始める。そしてその日の夜、グランに呼び出されたAは食堂へと訪れる。
「どうした？こんな時間に」
「あ、A。これ、シェロが持ってきてくれたんだ」
「こんばんは〜」
「…ん？」
グランの手に握られているのは真新しい装備で、眩しいほどに輝いていた。
「…どうして、今日？だって、早くても明日って…」
「はい〜、ですが、シェロちゃんですから〜」
あっけらかんと笑ったシェロだったが、細かいところで疲れの色が見える。今回の納品のために無理をしたのは一目瞭然だった。
「…ありがとう」
「はい〜！さぁAさん、ぜひ着てみてください！」
「あぁ」
真新しい装備に着替えたAは満足そうに笑うのだった。
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ミレン(プロフ) - よせふさん» おおお！ありがとうございます！家に帰ったらすぐ取りかからせて頂きます！もし気に入っていただければまたリクエストください! (2019年4月2日 11時) (
レス) id: 62a512f1a1 (このIDを非表示/違反報告)
よせふ(プロフ) - はじめまして、もしよろしければルシフェル様とサンダルフォン、主人公の3人が中庭でほのぼのしているお話が見たいです…！二人と仲良しな主人公が見たいです！ぜひ！！ご検討ください！！ (2019年4月2日 1時) (レス) id: f12f54b1ee (このIDを非表示/違反報告)
ミレン(プロフ) - 大真面目にコメントください (2019年4月2日 0時) (レス) id: 62a512f1a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：御煉 | 作成日時：2019年3月29日 23時
