Episode4 ページ17
「僕はおそらく誰よりも気配を探るのに優れてる…と、思ってる。それが、背後でしかも攻撃されるまで気づかなかった。そんな相手、少なくとも会ったことはない。ルシファーまで行かずとも、間違いなくあの八枚羽のベリアルは超える」
「あいつをか…？」
「そして、懸念はもう一つ。僕が襲撃を受けたやつは幽世の奴じゃない」
「なっ…なら一体誰が…」
「それをずっと考えてた…けど、僕には心当たりがない」
頭を抱えるAにサンダルフォンはかける言葉が見つからない。今自分を頼って弱音を吐いているとするのなら、かなり限界なのは当然である。
「…しかも、装備もやられた。どこまで僕は驕ってれば気が済むんだ…ッ」
Aが一番気にしている事をようやく理解する。自らの甘さで心配かけた事を悔やんでいるのだ。珈琲を飲む手が完全に止まったA。
「…おい、A」
「ん…」
「少し休んだらどうだ？顔がひどいことになってるぞ」
「…皆が警戒してる中で僕だけ休めるわけない」
「君が倒れたらそれこそミカエル達は動揺するぞ。当然、団長達や俺もだ」
「…けど…僕が寝てる間に誰かが襲われたらどうしよう…ッ…誰かがいなくなったらどうしよう…そんなの嫌だ…誰も…皆で一緒にいたい…」
優しさゆえの涙、そして言葉にサンダルフォンは、かつてルシフェルに言われた言葉を思い出す。
『優しすぎるがゆえに、Aは自分を責める。きっと、そんな一面を見れるのは君位だろう、サンダルフォン。Aを支えてやってほしい』
何よりも孤独を恐れ、寂しがりやな友人の隣に座り、頭をなでる。驚いたように顔を上げるAだったが、すぐにまた机に突っ伏す。
「約束しよう。もう誰も…死なせはしない」
「…」
「だから、今は休め。いやでもそのうち行動を起こさざる負えないだろう。その状態でまともに戦えるとは思えない。ミカエル達に迷惑をかけたくないなら自分のことも考えろ」
「…あり…がとう…」
安心したように、力の抜けていくA。疲労がピークだったのか、張り詰めていた気を緩めたせいか、Aはすぐに寝息を立てるのだった。
「…盗み聞きとは、趣味が悪い」
「あら、バレてたの？がんばって気配を消してみたんだけど」
冗談っぽく笑いながら陰から出てきたのはガブリエル。Aの様子を見たガブリエルは安心したように息をつくのだた。
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ミレン(プロフ) - よせふさん» おおお！ありがとうございます！家に帰ったらすぐ取りかからせて頂きます！もし気に入っていただければまたリクエストください! (2019年4月2日 11時) (
レス) id: 62a512f1a1 (このIDを非表示/違反報告)
よせふ(プロフ) - はじめまして、もしよろしければルシフェル様とサンダルフォン、主人公の3人が中庭でほのぼのしているお話が見たいです…！二人と仲良しな主人公が見たいです！ぜひ！！ご検討ください！！ (2019年4月2日 1時) (レス) id: f12f54b1ee (このIDを非表示/違反報告)
ミレン(プロフ) - 大真面目にコメントください (2019年4月2日 0時) (レス) id: 62a512f1a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：御煉 | 作成日時：2019年3月29日 23時
