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『間に合うの?』

「ギリ大丈夫。5時30分までに着ければ。」


壁時計の時刻は、5時。仕方ないなぁ、送ってやるか。


『地下駐車場ね。」


洗面所で歯磨きをしている剛典に声をかけて、部屋を出た。

地下駐車場で車を準備して待っていてあげると、嬉しそうに駆け寄ってくる。

ブンブン振られているしっぽが見えた気がした。

まるで犬みたいで、かわいい剛典。

車の後部座席に剛典を乗せる。

自家用車の助手席には、恋人か女子しか乗せないという変なこだわりを持つ私。


『剛典、二日酔いになってない?』

「大丈夫。Aは?」

『私も大丈夫。じゃぁ、これ食べられるよね。』


準備しておいた朝食(おにぎりと卵焼きにお味噌汁)が入った紙袋を手渡す。


「え、作ってくれたの?」

『体が資本でしょ。しっかり朝食とらなきゃ。』

「ありがとう、持っていくね。」


嬉しそうに紙袋を抱えている剛典の姿が、バックミラーに映っている。

私も嬉しくなる。


「この辺で大丈夫。送ってくれて、ありがとう。」


自宅マンションから15分ほど。ゆっくり路肩に停車させる。


『帰りは?』


降りかけた剛典に声をかける。


「迎えに来てくれるの?でも、」

『今日は、お休み。何時頃終わる?』

「たぶん19時過ぎかな。また連絡する。」

『了解。』

「ありがとう。」


車を降りる剛典。

停車した先にある建物に向かう背中に、窓を開けて声をかけた。


『いってらっしゃい。』


立ち止まり、振り返る剛典。

にこにこ笑いながら手を振ってくれるので振り返した。腕時計を指さす。


「やっべ、いってきます。」


自分の腕時計を確認して、建物に向かって走り出す剛典。

そんな後姿が見えなくなるまで見送って、自宅へと帰る為に車を走らせた。

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設定タグ:岩田剛典 , 三代目JSoulBrothers , 登坂広臣   
作品ジャンル:恋愛
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作者名: | 作成日時:2016年11月7日 3時

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