二人の関係２：岩田剛典 (ページ17)

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同居人の彼女4 ページ17

明日が仕事のメンバーもいるので、今日は解散となった。

俺がトイレに行っている間に、またしても臣さんがAにちょっかいを出していた。

健二郎さん？早々に、お酒を飲ませて潰しといたから大丈夫。

ねえ、もういいでしょ。早く帰ろうよ。

何やってんの、顔近すぎるって。そんなに近づかなくても、撮れるでしょ。

あーあーあー、肩抱かれてほっぺたくっつけて。まるで、恋人同士みたい。

………ムカつくけど、お似合いだ。

なんだよ、俺の言いつけ守れてないじゃん。俺の傍に居るって言ったのに。

隆二さんが帰るタイミングで、俺もその場を離れた。

隆「岩ちゃん？Aちゃんは、一緒じゃなくて良かったの？」

「いいんです。」

隆「臣が、持って帰ちゃっても？」

「い、いいんです？」

隆「それ、俺に聞かれても。岩ちゃんがどう思うかでしょ？」

『剛典。』

A？

『ちょっと、待って。』

振り返った俺たちに、駆け寄ってくるAの姿。

『置いてかないでよ、剛典のばーか。』

俺の服の裾をきゅっと掴むAの手。うわぁー、なに可愛いことしてくれてるの。

「A、ごめんね。」

『ん。』

服の裾を掴んでいる手に、そっと俺の手を重ねた。

いつのまにか、隆二さんは帰っていたみたい。今度、お礼言わなきゃな。