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呼ばれた方へと向かった。
花梨ちゃんが、直己さんを紹介してくれる。真面目で誠実そうな人。
花帆が、直人さんを紹介してくれる。優しくて大切にしてくれそうな人。
直人さんも直己さんも、すごく好感を持てた。
ほんと、びっくりさせられる。
今、目の前にいる人たちが有名な芸能人で、そんな人たちと姉妹が付き合っているなんて。
花梨「直己のこと、黙っててごめんね。驚かせちゃったよね。」
『うん、そうだね。』
花帆「引っ越しも急に決めちゃって、ごめんね。」
『まぁ、急だったよね。』
花梨「今は、素敵な同居人がいるから大丈夫でしょ?」
花帆「二人、楽しそうだし。良かったね。」
『そういう問題?勝手に決めたこと謝って。なにも聞かされてなくて、困ったんだからね。』
「ごめん。俺が、無理言って頼んだんだ。」
直人「それに関しては、俺らにも責任あるし。Aちゃん、ごめんな。」
直己「ごめんね。うちの岩田、迷惑かけてない?」
迷惑かけられるもなにも。
まず同居することになったこと自体が、本当なら迷惑なんじゃ。
なんてことも言えず。
『剛典、すごくいい子ですよ。』
とりあえず、そう答えて笑っておいた。
直己「岩ちゃん、いい子にしているのか。えらいな。」
直己さんが子どもを褒めるような口調で言い、直人さんの手が剛典の頭をくしゃっと撫でた。
姉妹「岩ちゃん、いい子・・・ぷっ(笑)」
その様子を見ていた二人が、ケラケラ笑っている。
剛典は、黙って口を尖らせて拗ねていた。
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作者名:薫 | 作成日時:2016年11月7日 3時