二人の関係２：岩田剛典 (ページ15)

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同居人の彼4 ページ15

花梨「岩ちゃ～ん。」

花梨ちゃんに呼ばれた岩ちゃん。

「すぐ戻るから。気をつけてね。」

そう言い残し、直人さんたちの所へ行ってしまう。

離れた席からこちらをチラチラ見てくる岩ちゃん。

気になるなら、早く戻ってきてくれたらいいのに。

「隣、いい？」

『は、はい。どうぞ。』

「ありがとう。」

しまった。誰かも確かめずに、オッケーしちゃった。

この人が臣さんだったら、どうしよう。

あとで、剛典に怒られる。

チラッと隣の男性を見る。

綺麗な横顔。泣きぼくろが印象・・・泣きぼくろ！！

剛典の言葉を思い出す「臣さんの特徴は、泣きぼくろ。」って、まさか。

「登坂広臣、よろしく。」

ビンゴ！！ガクッと肩を落とした私の耳に口を寄せてきた登坂さん。

臣「岩ちゃんと、キスくらいした？」

バッと体を離す。

予想していなかったキスという言葉に、顔が赤くなる。

『はぁ？そんなことしてないし、いや、してませんから。』

臣「タメ口でいいよ、Aちゃん。あと、俺のことは臣って呼んで。まだか、そっか。意外と奥手だな、岩ちゃん。」

なんか、一人でぶつぶつ言っている。

『臣くん？』

臣「ん～、何でもないよ。」

にこっと笑う臣くん。どことなくだけど、前の彼と似ている。

似ているといえば、どこかで・・・。

もう一度、彼らを見る。

えっと、どこで見たんだっけなぁ。

『あっ、待ち受け画面。』

「携帯の？」

『後輩が好きで・・・三代目？』

「え、今気づいたの？」

うんと頷けば、声を出して笑いだす臣くん。

「岩ちゃんもメンバーだよ？しかも、EXILEだし。さすがに、」

『ごめん。そっちの方面、すごく疎くて。』

「謝ることないよ。生身の俺らから知ってもらえるから、むしろ嬉しい。」

『そういうもの？』

「そういうもの。」

二人で笑い合っていると、花梨ちゃんから呼ばれる。

花梨「A、ちょっとこっち来て。」

声がする方をみたら、こちらを見た剛典と目が合った。

目が合った瞬間、思わず笑いかけていた。