人生最大の出会いを・・・（wrwrd tn 軍パロ) (ページ3)

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2話ページ3

シーンと静まりかえった道を裸足で私はヒタヒタと歩いていた。

　(足が・・・痛い・・・)

　髪の毛も服もボサボサになっていて

　ゴミのような姿をした食料を持っている自分が

　とてもとてもみじめに思えてくる。

　家族を失ったのに涙さえ出てこない。

　お父さんもきっと戦争で息、絶えただろう。

　留置所(？)も満員だと言われて

　家族とも最後の別れをおくっていない。

　私は家から少し離れていて、人も居ない橋の下にやってきた。

　(広くもなく狭くもない。)

　(ここなら一人で人生を終われそうだ。)

　そう思い、持ってきた食料を石畳の上に置き

　防空頭巾を外して膝の上に置いて

　私はウトウトしていた・・・

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　ウトウトしていると誰かがこっちの方に来る音がして

　目が覚めた。

　そこに居たのはお母さんとお姉ちゃんーーーーーーー

　ではなく少しがっかりした。

　(そんなはずないのにな・・・)

　そこに立っていたのは防空頭巾を深く被った男の人だった。

　ボロボロの服にボロボロの鞄を持った人だった。

男の人「おい、どうしたんだ？」

　そう言いながら男の人はしゃがんで自分の防空頭巾を取った。

　彼はずっと歩いていたのか

　汗をかき、少し乱れた髪をしている

　だが、サラサラした髪をしていてはっきりとした赤い瞳をしている

　いわゆるイケメンという人だ

　
　『さっきの空襲でお母さんと・・・お姉ちゃんを・・・・』

　そんなことを言えば泣けるかと思ったが

　泣けない。

　2人が戻ってくるかと思ったけど

　戻って来ない

男の人「そっか・・・君、名前は？」

　『大月刀、大月刀 A。』

　ほぉーと男の人は言った。

　『貴方は？』

　私は今どんな風に見えているのだろうか

　こんな汚い人としゃべって楽しいだろうか。

男の人「俺か？俺は、」

男の人「桃瀬豚平。14歳。トントンって呼んでくれ。」

　そう言いトントンという男は

　ニコッと笑った。

　