被験体少女はしにたいようで。【wrwrd】 (ページ37)

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首をページ37

ダクトから飛び降りて、豪快に着地。

グルッペンには、"敵をたくさん倒せればいい。"と言われている。

指示の詳細度がねえ。0%だ。←

会議室の中央に立つと、呆気にとられる者、素早くナイフをかまえる者、慌てる者。

『……初めまして。我々国民のAです。どの地位にいるかは…自分で考えてみろよ。』

煽っとこ。←

…さあ。

Let's show time…

……どれくらい経ったのだろう。

身体が、重い。

当たり前だ。

返り血が、べっとりついているのだから。

『…あと、1人…。』

ナイフを持ち直し、胸の前でかまえる。

早く、帰りたい。

みんなのところに。

と、"1人"が口を開く。

hgh「…っ、俺はヒグフだ。」

…………。

いやいやいや、怖い怖い。←

いきなり名乗らんといて？←

と、ヒグフが突然ナイフを捨て、天井に手をかざした。

おお、何だ、中二病か？？←

hgh「……お前は知らねーだろうけどな。

実は俺、N国出身なんだぜ。

N国ではなあ。

"実験"をやってるんだ。」

そう言って笑う。

胸がひやり、とした。

こいつは。

こいつも。

hgh「そのおかげで、特別な力に恵まれてさあ！！！

実力なんてないのに、あっと言う間に幹部だよ、すげえよなぁ！？」

こいつまで

力を

"良いもの"と思ってるのか。

信じられない。

忘れたのか？

注射を何本も打たれて。

"相性を調べる"ために、仲間をころされて。

自分の体も傷だらけで。

hgh「いやあ、耐えた甲斐があったよぉ！

俺、魔法みてーの使えんだぞ！？

炎だぞ、炎！！

つっても、お前らの年だと、想像力で何とかなんのか。」

『もう、いいよ。』

これ以上

その事を

楽しそうに

喋ったら

『ころすよ？』

その口を

塞いでやるから。

hgh「…っ！！

………チッ、いいよ？

そっちがその気なら。」

"俺だって"

そう呟き、ヒグフは襲ってくる。

"力"を、使いながら。

『さよなら。』

ヒグフの顔が間近に迫り、炎がヂリヂリっと肌を掠った気がする。

…ゆっくり手を伸ばし、ヒグフの首を掴む。

"バキィィン……"

冷たい音がして、その部屋は

血で染まった。