Daddy . T.Iwata

▽ ページ13

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PM7:45


玄関先でどたばた聞こえたと思ったら、少し息を切らした剛典が。


剛典『さーちゃん、寝てない？』

『寝てないよ、なんで。』

剛典『……見て、』


大きな紙袋を抱えてると思ったら、


『うわーっ、すごい、どしたの。』


剛典『直人さんと買ってきた。』


中身はたくさんの小さなくつ。


剛典『さーちゃんが歩いたんだろ、


もっともっと歩けるようになったら、一緒に散歩したいなぁ、と思って。』


『わぁー、ありがとう。』


剛典『さーちゃん、すごいじゃん。


もっと歩くの上手になったら、パパとママと一緒にお散歩しようなぁ。』



唇をぶーっとやって、剛典に抱っこされてるさーちゃん。



『ねぇ見てさーちゃん、パパがいっぱい靴買ってきてくれたよ。』



紗彩『きゃーっ……パぁパ……』



嬉しいのか、最近言えるようになったパパを連呼する。



剛典『A、腹減った。』



靴を触ってるさーちゃんをラグの上に下ろして、ご飯を食べる剛典。



剛典『俺も見たかったなー、はじめの一歩。』


『しょうがないよー、』


剛典『まーね。』


『でも歩くようになったら、大変だなぁ。


どっかに頭ぶつけちゃったりしたらどうしよう、』


剛典『………』

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