本編197(ナーガside) ページ2
小太郎が考えるような仕草をした。
思いつかないのか？
いや、無いのか。
少し待ってみたが、話さない。
どうしてしまったのだろうか？
そっと小太郎の方を見ると、うとうとしていた。
今にも眠ってしまいそう。
やはり、眠かったんだな…。
無理しなくてもいいのに。
「ん…？」
よろけた。
気がついたときには、体が動いていた。
小太郎の体を支えた。
そのまま抱え上げ、椅子に座らせる。
危ないからな。
「優しいとこあるじゃん。」
ハミィにほめられた。
だが、俺は当たり前のことをしただけだ。
許してもらったとはいえ、俺は小太郎に酷いことをした。
だから…これくらいの事は当たり前なんだ…。
「…そんなことはない。」
そうこたえると、不思議そうな顔をされた。
「まだ…寝ないぞぉ…。」
小太郎がしゃべった。
いや…寝言だ。
一瞬、驚いた。
「寝てんじゃん(笑)」
いじりつつ、優しい笑顔。
「どうする？」
ラッキーを見た。
「お前はどうしたい？ナーガ。」
いきなりふられて驚いた。
どうしたいか？
うーん…。
「どこかに運んで横にならせるのはどうだ？」
「おう。いいんじゃねーか？」
そう言いつつ、ガルを見た。
ガルは驚きつつ、小太郎の近くに来た。
ラッキーが目配せすると、ガルは小太郎をお姫様抱っこした。
「隣の部屋が空いてるからそこに布団敷いて寝かせるガル。」
頷いた。
結局寝たな…小太郎。
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作者名：杏奈(仮名) | 作成日時：2017年7月15日 0時
