どろっどろに甘やかされる話【短編集】

昔は綺麗【逃さずの石橋】 ページ4

「俺と正式に婚約してください」

そう逃さずの石橋ことバシに言われて早1年。



『ねぇ結婚まだ？』

さすがに1年も待てば誰だってそうなる。

「は〜？結婚？早い早い後2ヶ月後に出直してきな」

『ね〜去年の綺麗なバシはどこ行ったの』

「知らん」

ここ1ヶ月こんな感じです。そろそろバシに1発顔面パンチお見舞いしたい。

『ね、なんで？結婚は？まだ？もーいい。なむると遊ぶさよなら』

そう言って拗ねてはゲージの中にいるなむるを撫で回す。

「、、、って」

『え？』

バシが珍しく弱気になっていた。

「お前に、、、指輪買ってやりたくて、、だからそのもうちょっとまってくれ」

なむるを撫で回してる途中で後ろから急に抱きつかれる。

『可愛いとこあんじゃん。』

「は、もう絶対指輪買わん」

『じゃあ結婚？』

「なんでそうなる」

顔を少し赤らめながら指輪買うために結婚待ってくれとか言われたら可愛いしか出ん。

『じゃあもう私なむると結婚』

「それはダメ。なむるは渡さん。今後とも金の為に働いてもらう」

『そっち！？』

「じゃあ結婚の前に子供作っちまうか？」

『ﾔﾒﾄｷﾏｽ』

急になんか言い出すかと思えば子作り。脳内お花畑超えてますね。

「俺はいいと思うけど」

そう言って耳を甘噛みされる。

『ぎぇっ！？いって、、なんなのこれ』

「お前女らしくないなもっと女らしくしろ」

『え、酷いﾋﾟｴﾝ』


ピーンポーンと突然家のチャイム音がなる。

「俺がとる」

『バシが取りに行くなんてめずらし。待ってる』

「これやるよ。」

そう言ってぶっきらぼうに渡された小さな箱。粗方検討はついている。

『イケメンな所あるじゃん。はめてよ』

「は、めんどくせ自分でやれよ」

そう言いつつも箱から指輪を取りだしはめてくれるバシはなんだかんだ優しい


『明日結婚だ！！』

「早くね？」

そう言って私は明日結婚届けをバシに渡すのであった。

続く お気に入り登録で更新チェックしよう!

最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している


←おかえり【じぇい】

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す