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貴方side
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キーンコーンカーンコーン...
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結花「Aー!お昼食べよ♪」
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昼食の時間。
いつも通りに結花が私の元へ駆けてくる。
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でも―…
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A「…ごめんね!今日は柚樹くんと食べるの…」
結花「えっ、まさか…二人って…」
A「…?」
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結花の廻りから、何か嫌なオーラが伝わってきた。
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結花「…あんた達…付き合ってるんでしょ!」
A「ぶっ」
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私は思わず吹き出してしまった。
やっぱり、そう言うと思った。
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結花「ちょ…っ汚い…」
A「ごめん…でも私、さっき恋愛はいいって言ったばっかなのに…」
結花「あ、そうだったごめんごめん(笑)」
A「もう…」
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その瞬間だった。
廊下側からクラスの女の子が私を呼んだ。
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「Aちゃーん!隣のクラスの子が呼んでるよ!」
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ふわふわとした笑み。
同性の私でも可愛いと思える程の笑顔だった。
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A「ありがとう。」
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私はそう言って廊下に駆け寄る。
入れ替わりに通ったその女の子、友達の元へ戻ると…
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「あの人格好良いね」
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そんな事を言ってた。
私はその言葉を聞いた途端、足がその場で止まった。
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解らない、解らないけど…
胸のあたりがモヤモヤする。
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きゅう、って締め付けられて
頭が酷く痛んだ。
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A「―…。」
柚樹「…Aちゃん?」
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私が中々出てこないのに気づいたのか
柚樹くんが教室の入口からヒョコッ、と顔を出した。
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やだ。
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皆にそんな笑顔見せないで―…
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A「―…ごめんね、今行く。」
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私は重たい足をグンッ、と引っ張って
柚樹くんの隣へ並んだ。
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柚樹「あ、俺さ飲み物貰ったから奢らなくていいよ(笑)」
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やめてよ。
こんな時に―…
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A「そっか、結局御礼できなくなっちゃったね。」
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柚樹「いいんだよ、俺はAちゃんと食べればそれでいいし♪」
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そんな優しさ貰ったって―…
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"ココロ"が痛いよ。
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∞eighterヤス0911∞ - とてもキュンとしました♪これからもがんばってください (2015年11月20日 2時) (レス) id: 0691079db0 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - すごいです!書き方も、参考になりました!ありがとうございます!! (2015年8月2日 18時) (レス) id: 69b8d3345a (このIDを非表示/違反報告)
ユラナス(プロフ) - 初めて読ませて頂きました!文の表現の仕方がすごいです!私も小説書いてるんですっごく参考になりました(*^^*)ありがとうございます!これからも頑張ってください! (2015年7月7日 21時) (レス) id: fadd2adfc6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 更新頑張ってくださいね! 応援しています(*^_^*) (2014年8月14日 7時) (レス) id: 02f5d1e405 (このIDを非表示/違反報告)
碧侑 - キュンキュンで最高ですっ! 番外編が楽しみですっ♪ (2014年8月7日 18時) (レス) id: 3502d5912c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:*琳檎* | 作成日時:2012年9月23日 18時