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匠「祐基」


次の日の朝

いつものような暗い声で

俺の名前を呼んだ


「なに」

匠「…………あのさ……」

そのあと難しそうな顔をして黙った


「……早く言ってくれる??」

昨日の柚子ちゃんのお願いに

頷いてしまったせいで

イライラしていた俺は

それを全面に出して匠海を急かした


匠「……俺のこと…

別にほっといてくれていい」

真っ直ぐ俺を見つめて

あからさまに敵意を見せてきた


「は?なんの話?」

俺はしらばっくれて準備を進めていると


匠「昨日、お前が柚子ちゃんから

言われてたお願い…

俺は迷惑だから…ほっといて」

驚いたな

こいつ聞いてたのかよ


「お前が迷惑でも

それやんないと俺が困るんだけど」

こいつに付き合ってれば

俺も怒って言い返して

延々と言い争いが続く気がして

俺は部屋を出ようとした


匠「余計なお世話だよ…」

ぼそっと呟くようにそいつは言った

きっと本心なんだと思う


「………お前、すっごいうざい」

さすがに怒りが頂点に達した俺は

ドアを荒く閉めて

いつもよりも早く家を出た


大切な人からは

守って欲しいと言われ


大嫌いなやつからは

迷惑だからほっといてくれてと言われ


頭の中がごちゃごちゃして

全てにイライラしたことを


今でも覚えてる


でもそれが

その感情のままで止まれば良かった


なんて思ったりもする

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キキ//8Z(プロフ) - かとれあさん» うわあありがとうございます!!!(号泣)ちょっと更新速度遅くなるかもしれないですができるだけ頑張ります…!!!!!!! (2018年3月29日 16時) (レス) id: 7d68626159 (このIDを非表示/違反報告)
かとれあ(プロフ) - 夜遅くにすみません!この作品とっても大好きです!!次の更新楽しみにしてます(*^^*) (2018年3月29日 2時) (レス) id: 3fa9c6cc95 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:キキ//8Z | 作成日時:2017年4月13日 21時

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