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それ以降彼女とは
会わなかった
本当はいろいろ気になるけど
そんなこと聞く権利もないから
何もないまま
時がただ過ぎていくだけ
「2,500円になります」
俺も今日は何事もなく
学校に行ったりバイトをしたりする
でもそんな俺に神様は
また少し試練を与えるんだ
「あ......」
『...柊生...?』
「...え、A...?」
どうして引き離す運命にしたくせに
また会わせるんだ
彼女だって
凄く黒いオーラを放っている
後ろの梓だってそうだ
少し気まずそうにしてる
「...久しぶり」
『...久しぶり』
目も合わせてくれないし
雰囲気もずいぶん変わってしまった
あぁそうか
新しい人でもいるのかな
目も泣いた跡はないし
どこも怪我をしている様子はない
じゃあ
俺が出る幕はもうないね
「元気でよかった...」
本当に心からそう思うよ
『うん、元気だったよ。柊生は?』
「元気だよ」
いくら素っ気なくても
いくら冷たくても
俺はもういいんだ
『そか、じゃあ、ばいばい』
「...ばいばい」
無表情で俺に背を向けた
彼女の背中に
そっと手を振る
もう大丈夫
君がまた苦しんだその時が
俺が役にたつ時なんだ
それまで待っていよう
「さよなら...お幸せに」
どうか
彼女幸せになれますように
せめてこの願いだけでも
叶いますように
end__
___
次はたくちゃんのお話を始めます(^o^)
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キキ//8Z(プロフ) - かとれあさん» うわあありがとうございます!!!(号泣)ちょっと更新速度遅くなるかもしれないですができるだけ頑張ります…!!!!!!! (2018年3月29日 16時) (レス) id: 7d68626159 (このIDを非表示/違反報告)
かとれあ(プロフ) - 夜遅くにすみません!この作品とっても大好きです!!次の更新楽しみにしてます(*^^*) (2018年3月29日 2時) (レス) id: 3fa9c6cc95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キキ//8Z | 作成日時:2017年4月13日 21時