書きたいところだけ書くネタ短編集２

・ ページ40

・朱桜司


『……おや、末っ子くん？』

「！！燐お兄様！！！」

『ふふっ、君にお兄様と呼ばれる筋合いはないのだけれど…』

「いえっ！お兄様はお兄様です！
　司は…燐お兄様の御眼鏡には叶いませんか？
　……まだ、司には興味がないですか？燐お兄様………」

『んー……興味がなくはないのだけれど、ね
　君はどちらかといえば可愛い方なんだよねぇ……
　私可愛いものって嫌いだし
　それでも、君は愛しき王の認めた人だから…ね、それなりに期待はしているよ
　末っ子騎士”くん”』


神に祝福されたい未熟な騎士
じゃれつく子猫をあしらうような珍しい神の姿が見られる
燐くん的には司がギリ可愛い物判定で惜しいなぁ…もう少し凛としてればなぁ……って悔しがってたらいいなって()




・影片ミカ


『あぁ……♡可愛い鴉…愛しいお人形……♡
　今日も素敵な二つの宝石だね、ミカ…♪』

「んぁ〜、燐兄ィ…？ほっぺたむにむに〜ってせんといてぇ
　燐兄ィ、可愛いものは嫌いなんとちゃうん…？」

『うん？そうだね、可愛いものは嫌いだよ
　でもミカに対する可愛いはそういうのじゃなくて、愛しいと同義だよ
　親が子供に可愛い可愛いって言うのと同じこと』

「そうなん？……へへっ、なら嬉しいわぁ
　燐兄ィに可愛いってよく言われるから、俺てっきり嫌われてるんかと……」

『ん゛っっっ……！！！
　可愛いミカ〜〜〜〜〜〜〜〜♡♡♡
　君を嫌うことなんてないんだから安心しなさい…♡』


神に救い上げられしガラクタ
どんなガラクタであろうと神に愛された者は楽園にたどり着く
可愛い物嫌いだけどミカちゃんに対して愛しさ爆発するあまり可愛いしか言えなくなる燐くん




・姫宮桃李


『うげっ………』

「あ！燐さま〜〜〜〜〜〜〜〜！！」

『寄るな』

「………何で凛さまは僕のことそんなに嫌うの…？
　弓弦のことは好きなのに…？ロン毛のことは愛してるのに…？
　なんでぇ……？」

『その腐った性格を直してから言ってくれます？
　弓弦を奴 隷などと呼ぶその根性を
　私の至高の渉様を、愛しい道化をロン毛などと言えるその思考を
　……あんな汚物を尊敬できるその神経をどうにかしてから話しかけてください
　それに、私可愛いものって嫌いなので』



神に嫌われたくない小さな天使
並ぶ姿はまさしく美しい花園を思わせる。そこに棘がないかはまた別の話だが
人間こそ美しきもの精神でいる燐くんだけど相手を尊重しない言動を取る人は大嫌いだったりする

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