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『そうして私はレイコ殿に名を…
見つけたら呼ぶ、見つけていなくとも、私が呼んだら飛んできてと
ずいぶんと横暴な娘だと思いましたが、しかしほかに頼る手だてもなかった故に…』
「それで……」
「……ふん、しかし終ぞ名を呼ばなかった所を見るに、その娘…」
「おい、先生……！！」
『よいのです、夏目殿。妾とて、薄々分かってはおりました
祓い屋と妖、人と人ならざる者
生きる時がこれほど違うのですから、凪はもう……』
「日輪さん……」
『しかし、信じたくなかったのです
もはや約束は違えられたのだと……
妾が信じたくなかっただけなのでございます』
静かにそう呟くと
日輪さんはついに、その瞳を閉じた
冷たい風が辺りを包む
三人とも口をつぐんだまま
どれほどそうしていただろうか
空気を裂くように
金糸の尾が揺れ、日輪さんは立ち上がった
『……申し訳ない、夏目殿
ご迷惑をおかけした。……これより妾は、凪のことは忘れよう』
「！まってくれ！なにも、忘れる必要はないんじゃないか…？」
『……しかし、これ以上凪のことを覚えていたとて苦しいだけ…
それに祓い屋は妖に喰われ、血筋が残らぬ者もいると聞く
その影にすら会えぬのだ…これ以上は……』
「っ……なら、俺が捜そう」
「なにっ！？」
『……なんと？』
「その凪さんのお墓でも子孫でも、凪さんに関係するものを全部、レイコさんの代わりに！」
『……夏目殿…』
「なーにを言っておる夏目！お前はまた面倒事を自ら背負い込みおって…！！」
「友人帳に日輪さんの名前がある以上、レイコさんと日輪さんの約束はまだ有効なはずだ！
だったら俺が代わりに凪さんを探す。だから、日輪さん」
『……！』
「どうか、忘れてしまおうだなんて、悲しいことを言わないでくれ
凪さんだって、レイコさんだって、そんなことは望んでいないはずだ」
『…………あぁ、そうだな、夏目殿
レイコ殿に知れたら、拳骨の一つで済まぬやもしれぬ
ありがとう、夏目殿』
日輪さんは、再び
涼やかな笑みをその瞳に湛えた
青く輝く瞳には、もう悲しみなど浮かべてはいなかった
『夏目殿、代わりと言ってはなんだが
妾を傍に置いてはくれぬか』
「えっ？」
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ケト。(プロフ) - ミラさん» おぉ！！聖女のヤツ続き見たいって言ってくれた方初です…！！めっちゃ嬉しいです続き思いつき次第書きますね！コメントありがとうございます！ (5月22日 1時) (
レス) @page46 id: e9bc04e793 (このIDを非表示/違反報告)
ミラ(プロフ) - 聖女Vになります。と奇々怪々明朗弧々の続きが見てみたいです☺️ これからも更新楽しみにしております (5月17日 8時) (レス) id: 9939a275dc (このIDを非表示/違反報告)
ケト。(プロフ) - りんさん» マクロスはFと△よく見ましたねぇ…実は△の小説書いてたけど更新停止しているという……()コメントありがとうございます！ (5月12日 17時) (レス) id: e9bc04e793 (このIDを非表示/違反報告)
りん - ま、まさかマクロス△を知ってたなんて!!いけないボーダーラインが好きでよく見てるので嬉しいです😊べつの、ニア先生の方も見ているので応援してます👍 (5月11日 22時) (レス) id: 58cf79e6c5 (このIDを非表示/違反報告)
ケト。(プロフ) - らむね(名前)さん» ほんっっっっっと地味に人気ですねそのシリーズ！？気が向いたら＆思いつき次第ちょこちょこ更新していきます！コメントありがとうございます！ (2023年2月2日 23時) (レス) id: e9bc04e793 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ケト。
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作成日時：2021年4月5日 21時
