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まだ後ろにいる湊川さんに先生の居場所を聞いてみると、突然振り返ったことに驚いたのか一瞬体をビクッと震わせた後、衝撃の一言を放った。
「うそ」
「……ん？」
「先生が呼んでるの、嘘」
「嘘？……って、何のために？」
「……ほら、こっち」
急にジャージの裾を引っ張ってくるもんだから、「えっ」と情けない声が出てしまう。
どういうことだ、なんだこの状況は。
先生が呼んでるってどういう嘘？
どこに連れて行かれるんだ？何も喋んねぇし。
しかも関わりのない女子が、湊川さんがなんでこんなことしてるの、全然分かんねぇって。
「ここ」
困惑してる俺に目も合わせず、裾から手を離した彼女は、そう一言だけ言ってその場の砂浜にしゃがみ込んだ。
連れてこられたのは貸切バスの駐車場付近。
俺ら以外の生徒がこんなところにいるはずもなく、二人とも声を出さないこの空間では、海の波打つ音だけが響く。
「さっきバスから降りた時、ここ見つけたんだよね。誰もいないし、海見ることにだけ集中できる場所」
そう言って海を眺める彼女。
その姿を横から眺める俺。
真っ白な肌に華奢すぎる体。肩より長いサラサラの黒髪、それも黒染めしたような色じゃなくて地毛だと分かる透き通った黒色。
くるんとカールしたまつ毛とくりくりの大きな瞳、ほんの少しだけ吊り上がった目尻は完全に美少女のそれだ。
「綺麗……」
「だね」
「………あ、あー、うん、やっぱ自然が一番落ち着くわ」
"貴女が"なんて小っ恥ずかしいこと言えるはずもなく、同じようにしゃがみ込んで海を眺める。
「牛沢くん」
「ん？」
「友達に、なって」
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ゃゅ(プロフ) - いちご丸さん» ありがとうございますめっちゃ嬉しいです！頑張ります！(^-^) (9月15日 1時) (
レス) id: fbf309b419 (このIDを非表示/違反報告)
いちご丸 - めっちゃ好きです！頑張ってください (9月14日 21時) (レス) @page1 id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゃゅ | 作成日時：2023年8月30日 0時
