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文化祭10日前。
今日から放課後準備が始まる。
終礼が終わると、先日のHRと同様、牛沢くんとレトルトがその場を仕切り始めた。
今日はクラスTシャツの配布と買い出し、メニュー考案をするらしい。
「はい」
「あっ…ありがとう」
一人一人にTシャツを手渡しする牛沢くんが、私のところにもやってきた。
目、合わなかったな。
本当は何か言いたかったし私のところで足を止めてほしかったけど、言葉がうまく出てこなくて。
自分の気持ちを自覚してから、明らかに今までより話しにくくなっている。
もはや好きな人って存在自体が恥ずかしい。
「え！なにこれダサすぎでしょ！」
「これうっしーが描いたの？」
「なんか逆に可愛く見えてきた〜」
"うっしー"というワードが聞こえてきたからそちらを見ると、そこには女の子たちに囲まれる牛沢くんがいた。
「いや俺なわけねぇよ、キヨだよ」
「なんだキヨか〜だよね〜」
「これうっしーが描いてんなら面白すぎた」
「不名誉な勘違いやめてくれ」
ピンクのTシャツにプリントされた不細工な黒猫は、どうやらキヨが描いたらしい。
全然可愛くない。
それにしても牛沢くん、あんなキラキラな女の子とも結構普通に喋るんだ。
なんだろうこの気持ち。
もしかしたら、牛沢くんと仲良くしてるのは私だけだって、勝手に思い込んでたかも。
「じゃあ買い出し行きましょうか」
牛沢くんは買い出しメンバーに言ったはずなのに、なぜか私まで立ち上がってしまった。
だめだめ、私は教室でメニュー考案組じゃん。
でも、牛沢くんの方が気になる。
少しでも喋れる機会になるなら…。
「Aちゃんも行く？」
「レトルト」
「せっかくやし行こう！」
「あっ、うん」
うきうきで歩くレトルトのあとをついていく。
牛沢くんはと言うと文化委員だからか頻繁に女の子と喋っていて、それを見るたび心が痛くなった。
このモヤモヤの正体なんていくら恋愛経験のない私でも流石に分かる。
「Aちゃん、さっきからうっしーのこと見すぎ」
「え？」
「うっしーの方見て、すごい暗い顔してる」
「いや、違うし」
「お見通しやで」
「だってAちゃんって、うっしーのこと好きやろ？」
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ゃゅ(プロフ) - いちご丸さん» ありがとうございますめっちゃ嬉しいです！頑張ります！(^-^) (9月15日 1時) (
レス) id: fbf309b419 (このIDを非表示/違反報告)
いちご丸 - めっちゃ好きです！頑張ってください (9月14日 21時) (レス) @page1 id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゃゅ | 作成日時：2023年8月30日 0時
