こっちをみて義勇さん

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し「Aさんちょっといいですか？」








姉のように慕っているしのぶさんに呼ばれて駆けつける









あ「しのぶさん！！どうしました？」

し「冨岡さんとゆりさんいいんですか？」

あ「・・・・・」

し「Aさんがそれでいいなら何も言いませんけど」






いいわけがない





でも口から出るのはそんな言葉ではなく、







あ「・・・・・私じゃだめだったんですよ」

し「そうですか」





そう言ってしのぶさんは笑って私の頭を撫でてどこか行ってしまった









・

・

・

・









家に帰ったらやっぱり義勇さんはいなくて






帰ってくるかも分からない









義勇さん、せめて貴方の口から別れを告げて欲しかった









あぁ、ひとりになったら涙が止まんないや









いつも泣いたら涙をぬぐいとってくれる彼はもういない





彼の少しの優しさがたまらなく好きだったのに









彼はもういない

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