こっちをみて義勇さん

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あ「おかえりなさい義勇さん」


義「・・・・あぁ」


あ「今日も任務お疲れさまです！」


義「・・・」








義勇さんは無言で寝室へ向かう



口数がいつもより少ないのはきっと任務が終わって疲れてるからだと思いたい









通り過ぎたときに匂う姉の匂いも



手に持つゆりの花も



全部見て見ぬ振り









義勇さん、任務が終わったらすぐに姉の家に足を運ぶのはなんでですか？？









ふすまが閉まる音を聞いてから頑張って作った鮭大根をひとりで食べる日々







あ「今日も食べてもらえなかったな・・」








付き合ってから、姉に会ってから義勇さんに手料理を食べてもらった日は数えるほどしかない









あ「おやすみなさい義勇さん」





前まではいっしょに寝てたけどいつしか別々の部屋で寝ている




彼の寝ている部屋のふすまに一言いい、自分の部屋へ向かう









暗やみの中は苦手なんだけどなぁ、、


覚えてくれてないのかな






そりゃ当たり前か






彼が好きなのは私じゃなくて私の姉だ









今日も暗やみの中、布団にくるまって声を抑え泣く

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