【gnsn】ふわふわまくら (ページ13)

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続ページ13

「話したいことって？」

「ああ、ずっと話さなきゃと思ってたんだ…」

おっ！あの旦那が顔を少し赤らめた！そしてとても言いにくそうな感じ！これは確定演出だ！

俺はもとより持ってきた画用紙にペンを走らせる。

そして旦那にだけ見える位置の茂みに移動して思いっきり画用紙を上に持ち上げた。

「その、ぼ、僕はずっと…………は？」

【旦那！頑張れ！気持ちは伝わるぞ！精一杯をぶつけろ！！！】

「は？ってなに？」

「いや、…あそこに人…不審者が」

あれ、なんかこっちみて指さしてないか？こっちなんていいからはやく想いを伝えて…ってなんかこっち来てる…？なんか両手剣構えてる！！？？

「判決を下すッ！！！」

「うわぁっっ！！？？？」

後日、モンドの街にはディルックの旦那に幼なじみの恋人ができたという噂が風と共に流れた。

ほとんどの人は「やっとくっついたか」と肩を下ろした

しかし、その噂に加えて、不審者の話も人々の間で噂された。

「聞きました？あの不審者の噂」

「なんかディルック様が退治したらしいけど…」

「会話を覗き見するなんて不謹慎ね…」

その男はモンド内で迷惑エール不審者として一時期名を馳せた。