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俺の物凄い頼りない姿を見てか、生徒から哀れみの目を向けられた。
やめぇや。俺もこんな頼りない声出しとうなかった。
「確かに副担任である選率先生について我々は何も知らない…！！
よし！皆質問をしよう！」
「えらい張り切ってはるなぁ、君。名前教えてや」
「はい！自分はクラス委員長の飯田天哉と申します！！」
「へぇ！クラス委員長なん？凄いやないの。
で、君は俺に質問あるん？何でも聞いてええよ」
魔性菩薩かあの人。
物凄くボソリと呟かれた言葉を俺は意図して聞かへんかったことにした。
なんやねん、魔性菩薩て。
「では遠慮なく聞きます。
選率先生は今日までの間何故学校へ勤務されてなかったのでしょうか？」
「んーとなぁ。
えらいでかい任務に呼ばれてもうて、ずぅっと仕事詰めやったん。そやから俺、君らに会えるの楽しみにしてはったんやで？」
「そうだったんですか！お疲れ様です！」
「おおきになぁ天哉くん。
ほな次行こか〜」
手の動きがおもろい子やったなぁ。
次は誰か、と教室を眺めていると1つ手が上がった。
「おっ。ほなそこの女の子。名前教えてや」
「蛙吹梅雨、ケロッ。梅雨ちゃんって呼んで」
「梅雨ちゃんやね。かいらしい呼び方や。
それで何が聞きたいん？」
「ケロっ。先生のヒーロー活動について何も知らないから教えて欲しいわ、ケロッ」
「しょ、正直な子やねぇ。
……あっ、いやっ、責めてへんで？責めてへん。
俺のヒーロー活動…なんて言うたらええんやろうねぇ。
個性が戦うのに向いてへんのと、俺が戦うことが好かんから補助やら救助やらに回ってるん」
「じゃあ先生の個性って何かしら？」
少し教室がざわめいた。
俺はにぃっと笑って答えた。
「内緒や、梅雨ちゃん。
俺のことをぎょうさん見て、知って、個性を考えてな。
ほかの皆も同じやで。まぁ、あんじょうお気張りやす」
知ってる人がごく少数の俺の個性。
あまり堂々と流したらあかん。
この個性はバレにくいのが特徴なんやから。
「じゃあ最後の質問やね。誰かおる？」
今度は直ぐに誰かが手を挙げた。
ブドウみたいな子や。
「ほな、君行こか。名前と質問言うてや」
「峰田実です。
ぶっちゃけ先生って子宮あるんすか？」
「………ゑっ？」
「峰田ァァァ！！！」
何人かの絶叫が響き、ついでにチャイムも鳴った。
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鯱の助(プロフ) - 京美人に釣られて一気読みしてコロリと落ちました…べらぼうに好きです。だいぶ前の更新で止まっているので旬が過ぎてしまったのかもしれないと思いつつ、読みたいという一心で更新が来るよう祈っています…失礼しました。 (2021年10月25日 3時) (
レス) id: 6ff457e429 (このIDを非表示/違反報告)
セイラ(プロフ) - 主人公が好みすぎて最高です(笑 大変だとは思いますがこれからも頑張ってください！応援しています！！ (2020年4月26日 5時) (レス) id: 5ca5505410 (このIDを非表示/違反報告)
はす(プロフ) - 続きが気になり過ぎて……更新頑張って下さい！！！ (2020年3月30日 0時) (レス) id: ea36bea7ab (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇(プロフ) - これをみて下さっていることを祈っています。本当に面白くて、何度も読んでいます。ご事情も色々とあると思いますが、いつか更新を再開してくださると嬉しいです。 (2020年2月11日 11時) (レス) id: 595b98bf42 (このIDを非表示/違反報告)
アイウ - 更新待ってます！無理をしない程度に！できれば早く！(言動の不一致) (2019年9月23日 7時) (レス) id: 5fd2a8746a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひねのみ | 作成日時：2018年11月26日 15時
