48話 ページ27
マ「えっと……雲雀？」
雲「何？」
そう返すと彼女は返事があったことが嬉しいのか、パァッと笑った。
マ「ううん、呼んでみただけ！呼び方、雲雀でいいのかなぁって思ったから……。私のことはマリーって呼んでね」
雲「……そう」
彼女……マリーは上機嫌で僕の空になったカップを見て「おかわりいる？」なんて訊いて、それに僕が頷くとお茶を入れた。
そして…………周りでそれを見守るとても温い視線。
ツ「凄い……雲雀さんが女の子とお茶してる……！？」
キ「マリーが……あの引っ込み思案のマリーがあんなに楽しそうに……」
これは……どうしよう。
……本当、どうしよう。
お茶をするのは全然問題ない。美味しいし。
ただ、沢田綱吉とつぼみをはじめ、他数名。もしかしたら全員かもしれない。
雲「……ジロジロ見るの、やめてくれる？」
この視線をどうにかしたい……。
そう思って言ってみると、修哉がニコニコと笑って声をあげた。
カ「いいじゃない。だってさぁ、あのマリーが、だよ？言っちゃ悪いけど、君みたいな危ない雰囲気を出しまくってて近寄り難い人に、自分から話しかけて、お茶に誘って！あの引っ込み思案のマリーが！」
マ「カ、カノ酷い！」
カ「いやいや、だってそうでしょー？キサラギちゃんの時でさえ、自己紹介だけで目を回して倒れかかってたのに。あの時よりはマリーの引っ込み思案もマシになったかもしれないけど、それでも雲雀君に話しかけに行くなんて意外だったなぁ」
キ「まあ……そこは俺もカノに同意するが……。それにしても、あんまりマリーをからかうなよ。また石にされるぞ」
カ「はーい。ま、石にされたくはないしね。雲雀君も気をつけなよ？君はあんまり人をからかったりはしなさそうだけど。あ、お茶僕も貰うね」
笑いながらそう言って、いつの間にか僕の隣に座ってお茶を飲んでいる修哉。
……距離を置きつつ、メカクシ団には知られず、『冴える』蛇の陰謀をどうにかしようと思っていたばかりなのに……なんだろうこの急接近。
これはもう仕組まれている気しかしない。勿論企んだのは赤ん坊だ。
ジトリと赤ん坊の方を睨んでみれば、ニヒルな笑みで返された。そんなの求めてないから。
やはりどこか気づいているんだろうな……と思い、どうしようかと思いながら入れられたお茶に口をつける。
とりあえず、お茶が美味しい。
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ウミネコ(プロフ) - 怜弥さん» まだ見てくださってたんですね！ありがとうございます！頑張ります！ (2017年6月18日 17時) (
レス) id: 8f3ae475c9 (このIDを非表示/違反報告)
ウミネコ(プロフ) - かなはるさん» 丁度復活したタイミングだったんです……！凄く嬉しいなぁ、更新頑張りますね！ (2017年6月18日 16時) (レス) id: 8f3ae475c9 (このIDを非表示/違反報告)
怜弥(プロフ) - 更新待ってました！どんなペースでもいいので、いつまでもお待ちしてます！ (2017年6月17日 6時) (レス) id: 26702a7015 (このIDを非表示/違反報告)
かなはる(プロフ) - ウミネコさん» うわああああ!!!!!昨日コメントさせて頂いてすぐに更新が!!!??と今感激しています……いやもう本当に大好きなんですこの作品！雲雀恭弥が雲雀恭弥のまま優しい感じにずっとｷｭﾝｷｭﾝしながら読み返しています。これからもゆっくりで良いので更新頑張ってください！ (2017年6月17日 4時) (レス) id: 4a23980805 (このIDを非表示/違反報告)
ウミネコ(プロフ) - かなはるさん» ありがとうございます！ずっと更新していなくて申し訳ありません……。こんな駄作を大好きと言っていただけるなんて嬉しいです。ようやく続きを更新できたので、よければ見ていってくださいね。 (2017年6月16日 21時) (レス) id: 8f3ae475c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ウミネコ | 作成日時：2015年1月13日 22時
