37話 ページ14
声がする。
周りが騒がしい…誰？
僕が目を開けると、いつもの3人組がいた。
ツ「あ…雲雀さん！」
雲「…うるさい」
獄「なっ…目が覚めていきなりそれかよ！」
山「ははっ、けっこー元気そうなのな」
ここは…病院？
なんで僕、こんなところに……。
山「びっくりしたぜ。いきなり消えちまったと思ったら、今度はぶっ倒れてたんだってな」
…思い出した！
僕はあいつに…『冴える』蛇に捕まったんだ。
そのあと能力を使ってなんとか逃げ出したけど、体力の限界でとうとう身体が動かなくなって…そのまま…。
なんだか最近、倒れてばっかりだな……僕。
ツ「ちょ、雲雀さん！？どこ行くんですか！まだ寝てたほうが…！」
雲「うるさいな。大丈夫だよ…」
本当はかなり悪いけど……寝てなんかいられない。
『冴える』蛇は計画を成功させるために、まず全ての蛇を計画を進めるのに都合のいい場所へ集めようとするだろう。
つぼみ達があいつに殺されに行くのを、黙って見ているわけにはいかない。
なんとかして守らないと…！
ツ「……何を、怖がってるんですか？」
雲「……は…？」
何を言ってるんだ…？
ツ「あ、あれっ！？俺、何言ってんだろ…！？す、すいません雲雀さん！」
後ろを振り向いて彼を見たが、彼はビクビクと怯えているだけだった。
無意識に僕の心を見透かしたっていうのかい？
僕の心……大切なものを失ってしまうかもしれないという不安、焦り、イラだち………怖れ。
雲「……君が、僕の何を知ってるっていうの。知ったふうな口きかないでくれるかい？」
僕はそう言い捨てて、病室を出た。
後ろから不良の叫び声がするが、無視する。
…そうだよ。君達は何も知らないじゃないか。
あの悪夢の中の痛みも、自分の過ちも、力の恐怖も。
雲「…姉さん」
ねぇ、教えてよ。
雲「どうすれば、救えるかな…？」
つぼみを、幸助を、修哉を、蛇の能力を持つ他の人達を。
僕は茜色に染められた空に向かって問いかけた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 123人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「リボーン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ウミネコ(プロフ) - 怜弥さん» まだ見てくださってたんですね！ありがとうございます！頑張ります！ (2017年6月18日 17時) (
レス) id: 8f3ae475c9 (このIDを非表示/違反報告)
ウミネコ(プロフ) - かなはるさん» 丁度復活したタイミングだったんです……！凄く嬉しいなぁ、更新頑張りますね！ (2017年6月18日 16時) (レス) id: 8f3ae475c9 (このIDを非表示/違反報告)
怜弥(プロフ) - 更新待ってました！どんなペースでもいいので、いつまでもお待ちしてます！ (2017年6月17日 6時) (レス) id: 26702a7015 (このIDを非表示/違反報告)
かなはる(プロフ) - ウミネコさん» うわああああ!!!!!昨日コメントさせて頂いてすぐに更新が!!!??と今感激しています……いやもう本当に大好きなんですこの作品！雲雀恭弥が雲雀恭弥のまま優しい感じにずっとｷｭﾝｷｭﾝしながら読み返しています。これからもゆっくりで良いので更新頑張ってください！ (2017年6月17日 4時) (レス) id: 4a23980805 (このIDを非表示/違反報告)
ウミネコ(プロフ) - かなはるさん» ありがとうございます！ずっと更新していなくて申し訳ありません……。こんな駄作を大好きと言っていただけるなんて嬉しいです。ようやく続きを更新できたので、よければ見ていってくださいね。 (2017年6月16日 21時) (レス) id: 8f3ae475c9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ウミネコ | 作成日時：2015年1月13日 22時
