普通の審神者ですってばぁ！！！

帰りたい、ただそれだけ ページ19

.



ブラック本丸に来て３週間が経った





『はっ、、、！はっ、、、！』



「僕からにげられるとおもってるんですかっ！！」





もう嫌だ、、！


審神者部屋に逃げなきゃッ！！




厠に行こうと思ったら今剣と鉢合わせして


今剣が追いかける前に反射的に逃げた





『さ、、にわべや、、、！あと少し「ガッ！！」う”ッ！！』





曲がり角を曲がる瞬間、お腹に激痛が走る


お腹を押さえうずくまると、上から声が降って来た





「おやおや、、、すまないね、見えなかったよ」



『う”ぅ”、、い”、、、！』





石切丸さんは機動は遅いけど打撃は全刀剣男士の中でもトップ





「あーあ、いしきりまるにさきをとられてしまいました、、、」



「あぁ、それはすまない事をしたね」





２人の目が怪しく光るのを見たうちはこれから来る痛みに目を閉じた





.





『、、、こっちゃん』





まだ誰もいない朝


食パンを持って池に向かうとこっちゃんが水面から顔を出した





『はいはい、そんなに急がなくても大丈「ズボッ！！」うわッ！？』





ドサッ





『痛い、、、！』





足を挫いてしまった


これじゃあ刀剣男士から逃げるのが遅くなる、、、！！




空を見上げると青空が見えた


どうやらかなり深い落とし穴にはまってしまったらしい




バシャッ！！


ゴンッ！！





『痛ッ！？』





上から氷水とバケツが降って来た


それ以上は何もされなかったが、寒いわ足が痛いわで穴から出るのに３時間かかり


風呂に入ろうとしたところ刀剣男士に見つかって捕まった





.





パタン





『〜〜〜ッ！！』





怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い、、、！！




粟田口の短刀達に見つかってしまい


空き部屋の押入れに隠れた





「審神者さん、どこにいるのー？」



「隠れたって無駄ですよ」



「隠れてねぇで出てこいよ」





短刀達の足が近くまで聞こえる


心臓がバクバクと脈打ち、この音が聞こえないだろうかと心配になった




スッ





「みぃつけた」



『ヒッ、、、！』





無数の手がうちに向かって伸びる


引っ張られる力に抗(あらが)っても、その抵抗は虚しいだけだった



.

いつの間にか変わっていた→←怖いよ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す