【男主】俺は継子を甘やかしたい【獪岳】

第17話 ページ18

目的地につくと、何やら若者たちがわーきゃー騒いでいた。


喧嘩をしていたと思えばわんわん泣き始め、泣いていたと思えば爆笑し始め、まあとにかくうるさい隊士達だった。


俺は隊士達に近付き、声を出した。


「君たち、」


声をかけるとあんなにうるさかったのが急に黙り、みんなしてこちらへ振り返った。


「君たちが竈門隊士、我妻隊士に嘴平隊士ですね。」


そう言うと竈門隊士と我妻隊士は頭を下げた。


竈門隊士は柱合裁判の際以来、他の隊士は初めましてだった。


｢お久しぶりです、神楽坂さん！｣


｢ふふ、お久しぶりです。元気にしてましたか？｣


｢はい！それはもうとっても元気です！！！｣


緊張しているのかやたらと大きい声で竈門隊士は返事をした。


俺は日陰であることを確認して彼の後ろにまわり、コンコンコンと箱をノックした。


すると箱の扉がゆっくりと開き、可愛らしい少女の顔が覗いた。


｢禰豆子さんも、お久しぶりです。何も無いようでよかった。｣


「ンーンー」


頭を撫でると禰豆子さんはにこりとわらった。


はぁぁーかわいい。こんな可愛い子を3回も刺すなんて本当に風柱許さない。


「えっ、えっ、どゆこと！？女の人…！？禰豆子ちゃんと仲良し！？」


騒ぐ黄色い頭を後目に扉を閉めて改めて3人に向き直った。


｢ご挨拶が遅れました。俺は舞柱、神楽坂Aです。よろしくお願いします。｣


｢あ？なんだお前。強そうじゃねぇか、戦え！！！！｣


｢コラ伊之助！！！失礼じゃないか！！！｣


｢ねぇ！女の人なの！？ねぇ！！｣


もうとにかくうるさい。本当にうるさい。


｢はいはい、静かにしてください。俺は男です。えっと、竈門隊士が冨岡さんのところだから水の呼吸かな。嘴平隊士は…風の派生かな？それから我妻隊士は…………｣


我妻隊士の羽織を見てヒュッと喉がなった。

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