第10話 ページ11
「はい、こんな感じ。お腹すいたらこの膜(ラップ)をとって食べてね。私は６時まで学校だから、まぁ家から出てもいいけど、ちゃんと鍵閉めてスマホは持って。困ったら私に電話していいから。」
目が腫れてカクカクしながらも頷く善逸くん。
かわいいな。
なんて思って家を出た今日。
私は寝不足でカクカクしています。
あーーー眠い。
くっっっそぉ〜ちゃんと何日かにわけてアニメ見るんだったわ〜
「おい、寝不足かよ。子育てでもしてんのかよお前は。」
生物の山田先生がべしと私の頭を叩く。
きっ、とにらもうとするが凄まじいゴミを見るような目をしている。
くっっっそぉ〜顔が無駄に良いんだけどこのくそ教師〜
「あ、山田先生ってアニメヲタクでしたよね。」
「アニヲタじゃねぇ2次元を愛している男だ。」
「一緒でしょうよ！！ところで先生鬼滅の刃って知ってます？」
よくわからない先生のこだわりにツッコミをいれて質問をした。
「あ？知らない方がヤバイだろ。陽キャでも知ってるぞ。」
「我妻善逸ってどう思います？」
唐突な質問。ポカンとする先生。
そりゃそうだ。アニメなんかこれっぽっちも観たことのない私がキャラ個人名を出してどう思う？なんて先生的にはびっくりだ。
「善逸ｩ？俺アイツあんま好きじゃないわ。うるさいしシリアスなのに雰囲気ぶち壊すしバカだし。女性ファンが多いし！！！」
ほぼ私怨だ…と思いつつ善逸くんの姿を思い出す。
うん。確かに黙ってれば天使だけどうるさいわ。
あれで女性人気はちょっとわからんわ。
私もちょっと炭治郎くんの方がかわいいと思ったわ。
でも。
「優しいからじゃないですかね。人気があるの。」
彼は優しい。どこまでも優しい。
それこそ天使のような。
そんなところが、私は好きで仕方ない。
私の言葉と同時に部活終了を告げるチャイムが鳴る。
長期の休み中は部活の終了時間にチャイムがなる。
その音と同時に私は荷物を鞄にブチ込んだ。
「じゃ！お疲れさまでしたぁ！！！！ありがとうございましたぁぁぁ！！！さようなら！！！！！」
勢いよく挨拶をし、走り出した。
あぁ、早く善逸に会いたい。
ご飯をつくってあげたい。
デレデレした態度に笑ってあげたい。
友達の話を聞いてあげたい。
「おい！！！！！気をつけて帰れよ！！！！！！」
先生の声を背中に感じ、私は学校を飛び出した。
続く (更新停止中)
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佐藤(プロフ) - おもちさん» コメントありがとうございます、読んでいただけてとても嬉しく思います。今後とも是非楽しんでいただけると幸いです。 (2020年1月22日 20時) (
レス) id: 0cfa96154e (このIDを非表示/違反報告)
おもち - コメント失礼します！楽しみにしてます！ (2020年1月22日 17時) (レス) id: 203d84a786 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤(プロフ) - 、さん» ご指摘ありがとうございます。投稿前およびただいま確認致しましたが、当方での表示はオリジナルフラグを外した状態になっております。恐らく不具合です。運営の方に報告させていただきますので今しばらくお待ちください。 (2020年1月22日 10時) (レス) id: 0cfa96154e (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグ外して下さい違反ですから。作品作る前にルールくらいちゃんと確認して下さい (2020年1月21日 21時) (レス) id: 2c31b91da6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：佐藤 | 作成日時：2020年1月20日 23時
