大好きです。3 ページ48
・・・
カラ松視点
帰り道。
夕焼けで辺りが橙色に染まる道を俺達は歩いていた。
あのあと、一松はどこか考え込むようになってしまって動物を見てもそっちのけだった。
何を考えているのかは大体分かるが。
「…楽しかったか？」
ポツン、と俺の言葉が辺りに響く。
一松はそれには答えず沈黙を保ったまま。
俺もそのあとは特に話す事もなくお互いだんまりしていた。
「…あのさ」
そうしてしばらくたった頃、一松がふと声をかけた。
見ると一松は数歩後ろで止まっていた。
「どうした？」
「…カラ松は、本当に僕で良かったの？」
その言葉に俺を眉を寄せ、目を細める。
「だって…男だし…兄弟だし…今日だって、あの恋人達みたいに普通に手を繋ぐ事だって出来ない…周りが許してくれないじゃん…本当にこんな僕で良かったの？」
俺はそれを聞いた後、長いため息をつく。
一松はそれを聞くとビクッ、と肩を揺らした。
俺は一松に歩み寄ると宙ぶらりんになっている一松の手をギュッと握った。
「あのな、俺はお前だからこうしているんだよ。俺は一度も一松を選んで後悔なんかはしてないぞ？
…それに俺達の関係を応援してくれる奴等もいるだろう？」
そう言ってクシャリと頭を撫でると一松は泣きそうな顔で小さく頷いた。
いや、実際泣いているのかもしれない。
「好きだぞ、一松」
「…僕も」
そうして誰もいない帰り道。
夕日を背景に俺達はキスを何回もした。
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林檎(プロフ) - 本当の完結おめでとうございます！とっても素晴らしい作品でした！次作を見るのが楽しみです！本当にお疲れさまでした！ (2017年3月4日 9時) (
レス) id: 05b6114aca (このIDを非表示/違反報告)
蜜年恋愛 - 一松優しすぎです！可愛い〜！ (2017年1月14日 15時) (レス) id: e92a1b5105 (このIDを非表示/違反報告)
ヨナ姫(プロフ) - カラ松のやろう... この私から一松を奪いやがって... わ、私だって一松とあんなことやこんなこt((殴 スンマセン (2017年1月9日 2時) (レス) id: dc4188b9d5 (このIDを非表示/違反報告)
林檎(プロフ) - 完結おめでとうございます！すっごくよかったです。感動&キュンキュンが盛り沢山で！カラ一最高！そして十四松、貴方はやはり良い子で天使だあ！！(泣)神作品をありがとうございます！お疲れさまでした！ (2017年1月9日 2時) (レス) id: 05b6114aca (このIDを非表示/違反報告)
ヨナ姫(プロフ) - いっちーー？！カラ松にそんなことするんだったら私にしろy((殴 スンマセン。 (2017年1月8日 21時) (レス) id: dc4188b9d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒茶漬け | 作成日時：2016年12月4日 21時
