好きです。その後5 ページ43
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トド松視点
僕はチョロ松兄さんの携帯を奪い取って一松兄さんにスイーツの画面を見せる。
「一松兄さん!これね、今限定なの!」
「え、うん。さっき聞いた」
「一緒に行かない!?」
「え?…でも…」
食いぎみで誘う僕に若干白い目を向けた一松兄さんはその後チラリと隣を見やった。
視線の先は……
それを見た僕はなんだか無償に泣きたい気持ちになった。
そしてそれは現実となって僕の目からポロポロと溢れ出す。
「わわっ…!トド松…!」
「うぅ〜…最近の一松兄さんつれない〜」
「え?」
僕は溢れる涙をそのままに言葉を続ける。
「カラ松兄さんと恋人になってから一松兄さんずっとカラ松兄さんと一緒じゃん!
そ、そりゃ…恋人だし一緒にいたいってのは当たり前の事だと思うけど…
たまには僕の事も構ってよ!僕だってたまには一松兄さんと一緒にやりたい事あるの!」
ズズッ、と鼻をすすり乱暴に涙を拭う。
言ってから、自分が酷く幼稚な事を言っているのに気づいて恥ずかしくなった。
「…トドま…」
「う、…何でもない!良いもん違う兄さんと行くし!!寂しくないし!カラ松兄さんとデートの続きすれば!?」
僕はそのままチョロ松兄さんの携帯を投げるようにチョロ松兄さんに返した。
投げるな!という声が聞こえたけど知らんぷりして二階の部屋へ向かった。
襖を開けて中に入る。
「およ?トド松何泣いてんの?」
「トッティー!どした!?風邪!?カフンショー!?」
「おそ松兄さん、十四松兄さん…」
二階にはおそ松兄さんと十四松兄さんがいて、二人は一緒にオセロをしていたようだった。
…圧倒的に黒が多い…。
白は十四松兄さんなんだろうな。
「ほらほら鼻噛みな。みっともねぇぞ〜?」
そういっておそ松兄さんは僕の鼻にティッシュを当てた。
「はい、ちーん」
「……自分でやれるしっ」
ティッシュを奪って鼻を噛むとゴミ箱に投げ捨てる。
それと同時にスッと部屋の襖が開いた。
「…なんて格好してるの」
「ぃ、一松兄さん?なんで…?」
そこには一松兄さんが立っていた。
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林檎(プロフ) - 本当の完結おめでとうございます!とっても素晴らしい作品でした!次作を見るのが楽しみです!本当にお疲れさまでした! (2017年3月4日 9時) (レス) id: 05b6114aca (このIDを非表示/違反報告)
蜜年恋愛 - 一松優しすぎです!可愛い〜! (2017年1月14日 15時) (レス) id: e92a1b5105 (このIDを非表示/違反報告)
ヨナ姫(プロフ) - カラ松のやろう... この私から一松を奪いやがって... わ、私だって一松とあんなことやこんなこt((殴 スンマセン (2017年1月9日 2時) (レス) id: dc4188b9d5 (このIDを非表示/違反報告)
林檎(プロフ) - 完結おめでとうございます!すっごくよかったです。感動&キュンキュンが盛り沢山で!カラ一最高!そして十四松、貴方はやはり良い子で天使だあ!!(泣)神作品をありがとうございます!お疲れさまでした! (2017年1月9日 2時) (レス) id: 05b6114aca (このIDを非表示/違反報告)
ヨナ姫(プロフ) - いっちーー?!カラ松にそんなことするんだったら私にしろy((殴 スンマセン。 (2017年1月8日 21時) (レス) id: dc4188b9d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒茶漬け | 作成日時:2016年12月4日 21時