好きです。番外編6 ページ38
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カラ松視点
「本日はご来場頂き、誠にありがとうございました。
これにて束の間の遊戯を終了と致します」
最後のシメの台詞を言い終わりお辞儀をすると観客席からは沢山の拍手が沸き起こった。
つまるところ、本日の演劇は大成功だ。
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「カラ松〜!!」
「おそ松っ!皆!来てくれたのか!!」
演劇の舞台から通常の制服に着替え、家へと帰る時、兄弟が待っているのを見た俺は駆け足で皆の元へとつく。
おそ松を始めとしたお疲れ!の言葉から皆の劇の感想が投げ掛けられる。
「それにしてもカラ松兄さんのあの演技力は半端ないよねぇ〜。上手いから腹が立つ」
「えっ、それ褒めてるのか?貶してるのか?」
「カラ松兄さんスッゲェね!!本番前メッチャ怒られてた!!」
「え!?見てたのか!?」
トドまつの褒めてるのか貶してるのかよく分からない感想を聞いて、十四松の意外な言葉を投げかけられた時、僅かに一松の肩が跳ねるのが見えた。
本番前…昨日の一件の事が顧問と部長にバれて、俺はこっぴどく叱られた。
本番前日に暴力行為をするかよ普通!!
みたいな事を言われた後に部長からお得意のアッパーを貰った。
理不尽だし話が矛盾している。
本当は今日、俺は舞台を下ろされる筈だった。
だが、経緯とか諸々を話すと部長も渋々だが納得してくれ、俺の初舞台は水の泡にならずに済んだ。
俺はその事を兄弟に話した。
「…昨日そんな事があったの…。キレるのも分からなくはないけど大丈夫なのそれ?
(脅迫)とかなってない?大丈夫?」
チョロ松がヘの字に口を曲げる。
だが心配など何もする事ない。
「大丈夫だ。脅迫はしていない。少し相手を脅しただけだ」
「同じだわアホ!!」
チョロ松の罵声が飛び、おそ松が場違いに笑い転げる。
トド松と十四松も笑うなか、一松だけが何か思い詰めたように黙りこんだままだった。
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林檎(プロフ) - 本当の完結おめでとうございます!とっても素晴らしい作品でした!次作を見るのが楽しみです!本当にお疲れさまでした! (2017年3月4日 9時) (レス) id: 05b6114aca (このIDを非表示/違反報告)
蜜年恋愛 - 一松優しすぎです!可愛い〜! (2017年1月14日 15時) (レス) id: e92a1b5105 (このIDを非表示/違反報告)
ヨナ姫(プロフ) - カラ松のやろう... この私から一松を奪いやがって... わ、私だって一松とあんなことやこんなこt((殴 スンマセン (2017年1月9日 2時) (レス) id: dc4188b9d5 (このIDを非表示/違反報告)
林檎(プロフ) - 完結おめでとうございます!すっごくよかったです。感動&キュンキュンが盛り沢山で!カラ一最高!そして十四松、貴方はやはり良い子で天使だあ!!(泣)神作品をありがとうございます!お疲れさまでした! (2017年1月9日 2時) (レス) id: 05b6114aca (このIDを非表示/違反報告)
ヨナ姫(プロフ) - いっちーー?!カラ松にそんなことするんだったら私にしろy((殴 スンマセン。 (2017年1月8日 21時) (レス) id: dc4188b9d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒茶漬け | 作成日時:2016年12月4日 21時