好きです。4 ページ4
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チョロ松視点
話、というより相談をしたかったのは事実だ。
それをおそ松兄さんにしたかった訳ではない…相談できる相手なら誰でも良かった。
ただ、いざこうやってなると何から話せば良いのか迷う。
…まぁ、僕は言葉を濁して伝えると言うのが苦手だからここはストレートに、正面突破していこうじゃないか。
僕はコーヒーをすするおそ松兄さんを見、言う。
「おそ松兄さん一松とカラ松…何かあったか知らない?」
おそ松兄さんはカップから口を離す。
中身はほとんど残っていない。
「あ〜…やっぱりお前も気づくか」
「流石にね。だってあからさま過ぎるじゃん」
僕と兄さんは呆れたように笑う。
おそ松兄さんは残りが少ないコーヒーを回しながら気まずそうに目をそらす。
それを見て僕は、原因はおそ松兄さんにあるんじゃないかと思った。
「…海でさ、カラ松とトド松とでちょっとした話をしたんだよ。
…一松の前ではあんまりできない話をしてたんだけど、その時タイミングが良いのか悪いのか一松が来ちゃってさ…
そん時は話聞かれてないって思ってたんだけど、やっぱり聞かれてたっぽいなぁ、アレは」
力なく笑いおそ松兄さんは残りのコーヒーを一気に飲み干した。
「…一松に聞かれたくなかった話ってなんなの」
「カラ松が同性同士の恋愛に賛成か反対か」
「は?なんでそんな話したんだよ」
「少しでも一松の心の不安って奴?を取り除いてあげようかと思ってさ。
ほら、俺等は同性愛とか平気な方だったじゃん。カラ松も同じかなって思ったんだよ、俺は。
だってむつごだし、大抵の考えって一緒じゃん。今回もそうだと思った。
俺は、そうであって欲しかった」
「…欲しかった、ってつまりカラ松は…?」
「答えは、ノーだった」
あぁ、なんとなく察しがついてしまった。
一松はきっとこの話を聞いてしまったんだ。
そして深く傷ついてしまった。
「不安を取り除くどころか、余計な事しちゃった…お兄ちゃん申し訳なさでイッパイだよ」
おそ松兄さんは泣きそうな顔になっていた。
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林檎(プロフ) - 本当の完結おめでとうございます!とっても素晴らしい作品でした!次作を見るのが楽しみです!本当にお疲れさまでした! (2017年3月4日 9時) (レス) id: 05b6114aca (このIDを非表示/違反報告)
蜜年恋愛 - 一松優しすぎです!可愛い〜! (2017年1月14日 15時) (レス) id: e92a1b5105 (このIDを非表示/違反報告)
ヨナ姫(プロフ) - カラ松のやろう... この私から一松を奪いやがって... わ、私だって一松とあんなことやこんなこt((殴 スンマセン (2017年1月9日 2時) (レス) id: dc4188b9d5 (このIDを非表示/違反報告)
林檎(プロフ) - 完結おめでとうございます!すっごくよかったです。感動&キュンキュンが盛り沢山で!カラ一最高!そして十四松、貴方はやはり良い子で天使だあ!!(泣)神作品をありがとうございます!お疲れさまでした! (2017年1月9日 2時) (レス) id: 05b6114aca (このIDを非表示/違反報告)
ヨナ姫(プロフ) - いっちーー?!カラ松にそんなことするんだったら私にしろy((殴 スンマセン。 (2017年1月8日 21時) (レス) id: dc4188b9d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒茶漬け | 作成日時:2016年12月4日 21時