好きです。29 ページ29
・・・
十四松視点
「一見落着、だな」
おそ松兄さんがホッとした様子でそう言うとチョロ松兄さんとトド松もそうだね、と頷いた。
…本当に良かったって思う。
二人とも凄く幸せそうで……
僕には…付け入る隙もなかったな。
抱きしめあっている二人を物陰から眺める。
…あぁ、一松兄さん、あんなに笑顔。
カラ松兄さんも凄く嬉しそう。
そんな二人を見てると、なんでかな。
凄く、胸が苦しい。
すると僕の頭にポン、と暖かいものが置かれた。
「元気出せ十四松」
おそ松兄さんだった。
僕の頭に置かれた大きくて暖かい手はワシャワシャと髪を乱していく。
でも、優しい撫で方だった。
「十四松、お前は優しいな」
おそ松兄さんはそう言うと笑った。
微笑むような優しい笑顔だった。
それを見たら今まで堪えていた物が溢れてソレは涙となって零れ落ちた。
「兄さ、んっ…ぼく、いちまつに、さ…のこと…ほんとに好きだった…っ!好きだったあ、ぁ…っ!」
涙が止まらない。
いつの日かの彼女にフラれたみたいに僕は大声を出して泣いた。
一松兄さんに比べたら僕の恋は物凄くちっぽけなものだったけど、
でも僕は一松兄さんの事が本気で好きだったよ。
想いの大きさは変わらないから。
それだけは、忘れないでほしい。
一松兄さん、おめでとう。
41人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「おそ松さん」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
林檎(プロフ) - 本当の完結おめでとうございます!とっても素晴らしい作品でした!次作を見るのが楽しみです!本当にお疲れさまでした! (2017年3月4日 9時) (レス) id: 05b6114aca (このIDを非表示/違反報告)
蜜年恋愛 - 一松優しすぎです!可愛い〜! (2017年1月14日 15時) (レス) id: e92a1b5105 (このIDを非表示/違反報告)
ヨナ姫(プロフ) - カラ松のやろう... この私から一松を奪いやがって... わ、私だって一松とあんなことやこんなこt((殴 スンマセン (2017年1月9日 2時) (レス) id: dc4188b9d5 (このIDを非表示/違反報告)
林檎(プロフ) - 完結おめでとうございます!すっごくよかったです。感動&キュンキュンが盛り沢山で!カラ一最高!そして十四松、貴方はやはり良い子で天使だあ!!(泣)神作品をありがとうございます!お疲れさまでした! (2017年1月9日 2時) (レス) id: 05b6114aca (このIDを非表示/違反報告)
ヨナ姫(プロフ) - いっちーー?!カラ松にそんなことするんだったら私にしろy((殴 スンマセン。 (2017年1月8日 21時) (レス) id: dc4188b9d5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:黒茶漬け | 作成日時:2016年12月4日 21時