好きです。15 ページ15
・・・
一松視点
「…一松っ…一松っ！！」
後ろから必死になって僕を呼ぶ声がする。
振り返らなくても分かる。
カラ松。
「…はぁ、はぁ…っ」
カラ松に呼び止められても、それを無視する。
がむしゃらに動く足を止めない。
すぐに追い付かれてしまうのはわかっている。
無駄なあがきだとわかっている。
それでもカラ松から逃げるのは、顔を見たくないから。
見せたくないから。
「一松っ！！待てと言っているだろ！！」
「…っ！」
腕を掴まれて無理矢理カラ松の方へと向けさせられる。
やっぱり無駄に体力を消耗しただけだったな、と上がった息を整えながら他人事のように思っていた。
「…一松」
「うっさい。喋んな。どっか行け」
「しかし…泣いている弟が目の前にいるのに何処か行くというのは…」
心配そうに僕の顔を覗きこむカラ松に腹が立つ。
ボロボロと涙が溢れる僕の顔を見せたくなかったから、立ち止まらなかったのに。
…くそ。
こんな時にまで兄貴面しているのが本当に腹が立って仕方ない。
さっきのを見ているハズなのに何も知らないフリをしているそのいらない気遣いに腹が立つ。
ソウイウのに嫌悪を感じるのなら突き放せば良いものを。
なんでアンタはどこまでも引っ付いてくるわけ。
「なんでアンタはいつもこうなの…」
「……」
意味が分からない。
沈黙。
コイツはなんで何も喋らない。
そんで僕は、なぜ掴まれた腕を振り払わない。
「…お前は、俺の事が好きなのか？」
「…は？」
突然、そう言われて僕はカラ松を見る。
カラ松も僕の事をしっかりと見ていた。
…は？
こいつ、今なんて言った？
俺の事が好きなのか？
なんでそんな質問するの？
誰に聞いた？十四松か？
グルグルと疑問と混乱がいり混じるがそんな事よりもコイツが僕の気持ちに気づいてしまった事に絶望を感じた。
「…いつ知った？」
「さっきだ」
「誰から聞いた？」
「十四松からだ」
最悪だ。
混乱した頭でその言葉だけがスッと出てきた。
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林檎(プロフ) - 本当の完結おめでとうございます！とっても素晴らしい作品でした！次作を見るのが楽しみです！本当にお疲れさまでした！ (2017年3月4日 9時) (
レス) id: 05b6114aca (このIDを非表示/違反報告)
蜜年恋愛 - 一松優しすぎです！可愛い〜！ (2017年1月14日 15時) (レス) id: e92a1b5105 (このIDを非表示/違反報告)
ヨナ姫(プロフ) - カラ松のやろう... この私から一松を奪いやがって... わ、私だって一松とあんなことやこんなこt((殴 スンマセン (2017年1月9日 2時) (レス) id: dc4188b9d5 (このIDを非表示/違反報告)
林檎(プロフ) - 完結おめでとうございます！すっごくよかったです。感動&キュンキュンが盛り沢山で！カラ一最高！そして十四松、貴方はやはり良い子で天使だあ！！(泣)神作品をありがとうございます！お疲れさまでした！ (2017年1月9日 2時) (レス) id: 05b6114aca (このIDを非表示/違反報告)
ヨナ姫(プロフ) - いっちーー？！カラ松にそんなことするんだったら私にしろy((殴 スンマセン。 (2017年1月8日 21時) (レス) id: dc4188b9d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒茶漬け | 作成日時：2016年12月4日 21時
