好きです。14 ページ14
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十四松視点
「いや、なんとなくだ。多分間違ってる」
カラ松兄さんは僕から目をそらす。
…間違ってない。
その通りなんだよ、カラ松兄さん。
…あぁ、そうだ。
一松兄さん、どうしてるかな。
多分、泣いてるかな。
「カラ松兄さん、追いかけなよ」
「…は?誰をだ?」
「一松兄さんだよ。さっき僕がチューしちゃったから泣いてるかもしんないし」
「いや、しかし…」
いつまでも渋っているカラ松兄さん。
僕は、もう我慢が出来なくなって叫んだ。
「いいから追いかけてよ!!カラ松兄さんだったら余裕で追い付くでしょ!?慰めてやってよ!!一松兄さんはカラ松兄さんの事が好きなんだよっ!?」
「……え?」
驚いた表情で僕を見るカラ松兄さん。
僕は、悔しさや情けなさで涙が出る。
もう、なんだこれ。
よくわかんないよ。
結局…僕は、何がしたかったの?
もうよくわかんない…。
「十四松、それ…本当か?」
「僕がウソついた事ある?」
「…ない、とは言い切れないが素直な方だ」
カラ松兄さんは僕の言葉に苦笑いを浮かべると顔を僕の耳元に寄せてきた。
…どうせ気持ち悪いとか言われるんだ。
…そうだよ。
一松兄さんを好きになってしまった僕は気持ち悪いんだ…。
もう、なんだって良いよ。
そう本気で思っていた。
「_________」
「……え?」
カラ松兄さんが言った言葉に僕は本当に驚いた。
カラ松兄さんを見ると、兄さんはニコリ、と優しい笑顔。
「じゃ、追いかけてくる」
そう言って手を振りながら路地裏を出るカラ松兄さんを見送り、
僕は、へなへなとその場に座り込んだのだった。
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林檎(プロフ) - 本当の完結おめでとうございます!とっても素晴らしい作品でした!次作を見るのが楽しみです!本当にお疲れさまでした! (2017年3月4日 9時) (レス) id: 05b6114aca (このIDを非表示/違反報告)
蜜年恋愛 - 一松優しすぎです!可愛い〜! (2017年1月14日 15時) (レス) id: e92a1b5105 (このIDを非表示/違反報告)
ヨナ姫(プロフ) - カラ松のやろう... この私から一松を奪いやがって... わ、私だって一松とあんなことやこんなこt((殴 スンマセン (2017年1月9日 2時) (レス) id: dc4188b9d5 (このIDを非表示/違反報告)
林檎(プロフ) - 完結おめでとうございます!すっごくよかったです。感動&キュンキュンが盛り沢山で!カラ一最高!そして十四松、貴方はやはり良い子で天使だあ!!(泣)神作品をありがとうございます!お疲れさまでした! (2017年1月9日 2時) (レス) id: 05b6114aca (このIDを非表示/違反報告)
ヨナ姫(プロフ) - いっちーー?!カラ松にそんなことするんだったら私にしろy((殴 スンマセン。 (2017年1月8日 21時) (レス) id: dc4188b9d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒茶漬け | 作成日時:2016年12月4日 21時