好きです。1 ページ1
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一松視点
海から帰ってきて、一週間。
僕達むつごはすっかりニート生活の日常へと戻っていた。
海の家のお手伝いで貰った三万は皆が思い思いにあっという間に使いきって一円も残っていない。
当然、僕もだ。
「一松兄さん！」
声を掛けられて僕は顔をあげる。
僕の目の前には十四松が立っていて僕を見下ろしている。
「ん、どしたの」
「猫！いかないの！？」
「…あ〜……ごめん、代わりに行ってきて」
「またですかい！？猫見なくて良いの！？」
「…ちょっと気分じゃないから」
バタバタと腕を動かしていた十四松は僕の言葉でピタリと動きを止める。
その笑顔はいつものような狂人じみた笑顔ではなく心配を含むような笑顔だった。
「ん〜、一松兄さん最近そればっか。海から帰ってきてから一回も猫のとこ行ってないよ？猫が心配するよ？」
「…もう良いだろ…十四松が行ってきて」
僕は棚に置いてある猫缶を数個取ると十四松に投げる。
十四松は流石野球をやってあるだけあって危なげなく猫缶をキャッチした。
「…わかった！行ってくる！！」
十四松はニカーッ、と笑うとドタバタと騒がしく出ていった。
シン…と静まりかえった部屋で僕は大きな溜め息を吐いた。
十四松がああ言ってくるのも僕を心配してるからだ。
それは、わかってる。
猫達に顔見せないとな、って思ったり構ってやらないとって思ったりもする。
…でも、気分じゃないというのも嘘じゃない。
海での出来事は僕の心に重くのしかかっていた。
「…からまつ」
「呼んだか？」
いきなり自分ではない声が後ろから聞こえて僕は驚いて振り返る。
「…っ！！」
「何を驚いているんだ。ただいまと言っただろ」
そこには太い眉をしかめて怪訝な表情で僕を見るカラ松がいた。
カラ松。
僕が片想いをしている相手であり、そしてついこの間僕を絶望へとおいやった本人。
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林檎(プロフ) - 本当の完結おめでとうございます！とっても素晴らしい作品でした！次作を見るのが楽しみです！本当にお疲れさまでした！ (2017年3月4日 9時) (
レス) id: 05b6114aca (このIDを非表示/違反報告)
蜜年恋愛 - 一松優しすぎです！可愛い〜！ (2017年1月14日 15時) (レス) id: e92a1b5105 (このIDを非表示/違反報告)
ヨナ姫(プロフ) - カラ松のやろう... この私から一松を奪いやがって... わ、私だって一松とあんなことやこんなこt((殴 スンマセン (2017年1月9日 2時) (レス) id: dc4188b9d5 (このIDを非表示/違反報告)
林檎(プロフ) - 完結おめでとうございます！すっごくよかったです。感動&キュンキュンが盛り沢山で！カラ一最高！そして十四松、貴方はやはり良い子で天使だあ！！(泣)神作品をありがとうございます！お疲れさまでした！ (2017年1月9日 2時) (レス) id: 05b6114aca (このIDを非表示/違反報告)
ヨナ姫(プロフ) - いっちーー？！カラ松にそんなことするんだったら私にしろy((殴 スンマセン。 (2017年1月8日 21時) (レス) id: dc4188b9d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒茶漬け | 作成日時：2016年12月4日 21時
