19. ページ23
A視点
『ッハァッハァ…。え？』
次に目が覚めたところは布団の上であった。
あれ、確か私、城のてっぺんから落ちて…。
思い出すだけで背筋がｿﾞｸﾘとした。
部屋の周りを見渡すが、明らかに自分の部屋ではないことが分かった。
早く自室に戻らなくては…。
布団から動こうとしたとき、体に電流が走った。
『いったぁ…。』
動くのをやめ、布団に戻る。
よくよく考えたら、あの高さから受け身も取らずに落ちたのだ。
生きていること時点が奇跡である。
にしても、ここはどこだ？
ぼーっとしていると部屋の奥の方から微かに医薬品の匂いを感じた。
医薬品の匂いがするとしたら、多分ここは医務室であろう。
そんなことを考えているとベットの前に引いてあったカーテンが開いた。
開けた主が薄水色の彼である。
sn「起きたみたいだね、よかった…。」
『はい、おかげ様で。』
sn「体、記憶に異常はあったりする？」
『いえ、特に。強いていうなら全身が痛いです。』
sn「そうか。なら大丈夫だ。そうだ、お茶持ってくるから少し安静にしててね」
彼はそう言って医務室の奥へと消えていった。
彼がいなくなったとき、ふと不自然に体の左部分に重みがあることに気がついた。
薄水色の彼ではないとするなら一体誰が？
そう思って確認すると、薄紫の彼であった。
sn「Aちゃんが寝てる間ずっと、横にいたんだよね〜」
『…。そうなんですか』
彼のサラサラとしか髪の毛を撫でると
彼はくすぐったそうに笑った。まだ寝ているみたいだ。
『じゃあ、ショッピ君が助けてくれたんですか？』
sn「そうそう。」
薄水色の彼彼は私のお茶を差し出し、
私が落ちた後のことを教えてくれた。
私は城からの落下後、
一番したの地面まで落ちることはなく、一段下の屋根に落ちららしい。
まぁ、そんなところに誰かがいるはずもなく、私は全身を強打した。
落下直後を見ていたオレンジ色の彼は私の事は知らないと言っており、
彼への質問が終わった後、薄紫の彼が医務室まで私を運んできてくれたらしい。
『そうなんですか…。そしたら、ショッピ君が幹部たちにいじめられますせんか？』
sn「その件は大丈夫だよ。彼はなるべく人目につかないところを使ってここまで運んできたからね」
『え？そうなんですか？』
sn「うん。流石に医務室のダクトから降りて来たのがびっくりしたけど」
『あ、そうなんですね。』
そんな話をしていると、
さっきまで寝ていた薄紫の彼が目を覚ました。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 595人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
スムージー557 - あっ！そうなんですか？！最後まで楽しんで読みます！ (2020年5月14日 8時) (
レス) id: c58783f9b7 (このIDを非表示/違反報告)
いちごもち(プロフ) - スムージー557さん» ありがとうございます！そう言っていただき、誠に嬉しいです。この作品は完結してるので、よければ最後まで見ていただけると嬉しいです。コメントありがとうございます！ (2020年5月10日 23時) (レス) id: d18159012f (このIDを非表示/違反報告)
スムージー557 - 面白かったです！これくらいしか私には言えませんが、更新頑張ってください！ (2020年5月9日 20時) (レス) id: c58783f9b7 (このIDを非表示/違反報告)
いちごもち(プロフ) - めぅみ。さん» ありがとうございます！私的にはご指摘は大歓迎なので、よければこれからもおかしな部分がありましたら、よろしくお願いします！ (2020年4月12日 15時) (レス) id: 974c74a7f8 (このIDを非表示/違反報告)
めぅみ。 - 良かった〜！こういうのは指摘したら怒ったりする作者さんってたまにいるんですよね〜…。やっぱりいい作品を書く人は心が優しいんですね！これからも陰ながら応援してますね！ (2020年4月12日 15時) (レス) id: ac2c3b7cbc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
