【文スト】帰宅したら推しがご飯食べてた

episode.2 ページ2

今日もいつも通りの時間に目覚めて学校の支度をする



『行ってきまーす』



「行ってらっしゃい」



まだ重い瞼を擦りながら、朝早くからピンピンしている母に手を振った



家から学校はそれほどの距離はない



十分も歩けば着く







重たい足取りで教室へ入る




「おはようA」




『……はよー』




彼女は私の友人、名前は桜子




「ねぇ聞いてよ、この前Aが教えてくれた方法でだざむの等身大パネル作ったらさ、もう完璧だったよ」



『本当？良かったじゃん』




桜子は太宰推しである



『そういえば昨日、スマホ触ってたら会いたい人に会えるおまじないっての見つけたの』




「へぇー！どうせドス君でしょ？」



『まぁねー。でもたかがおまじないだし、当たらないと思うけどね』




「まぁまぁ、手が届かないから良いって事もあるよ？私なんて今目の前にだざむが来たら死ぬ自信ある」



『相変わらずだね』




なんて言う他愛ない会話をしていると授業の時間になり、あっという間に学校が終わった



部活に入っていない私は速攻で家に帰れるのだ



桜子は美術部なので、一緒に帰る事は出来ない



どうせまた太宰さんの絵を量産してるんだろうな





私は家の扉を開く



『ただいまー』



と言おうとすると、リビングの方から話し声が聞こえてきた



どうやら母が誰かと話している様だった



お客さんでも来ているんだろう





私は構わずリビングへと入った



私は目を見開いた




「あら、おかえりA。ねぇ見てこの人、アンタのグッズの人じゃない？」




「おかえりなさい」

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