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第二話 ページ3

「付いて来給え。」
そう云ったっきり、無言。
殺気の立ち込める廊下を、『太宰 治』について行った。

コンコン。
『太宰 治』がドアをノックする。
恐らく、此の向こうにポートマフィア首領、『森 鴎外』が居るのだろう。
返事が無いのは、多分…………

ガチャリ。
ドアを開けると、案の定と云うべきか………
「待ってよエリスちゃーーん!」
「気持ち悪いわよ、リンタロウ!」
半裸の少女を、中年の男性が追いかけて居た。
「…………………警察に報せていいか?」
「ダメ。」
だろうな。こんなのを町中で遣っていたら、間違いなく警察が飛んで来るだろうが………。
『太宰 治』が咳払いすると、漸く『森 鴎外』は此方に気付いた。
「………今見たことは忘れ給え。良いね?」
「はい。」
「……。」
私は無言で頷いた。

『森 鴎外』は椅子に腰掛け、にこりと微笑んだ。
「却話……
君が『伊藤 零也』君だね?」
私は又、無言で頷いた。
………何故、私の偽名を知っているのか気になるが。
敢えて問わない事にした。
「ポートマフィアに入らないかい?」

―――……率直だな。
其の名を………『ポートマフィア』と云う単語を出す時点で、私の選択肢は一つだけ。

「――はい。」
Yesだけだ。

『森 鴎外』は満足気に笑い、自己紹介を始めた。
「良く云ってくれたね。
私は『森 鴎外』、ポートマフィアの首領だ。
君を連れて来たのは『太宰 治』君、幹部の一人だよ。
この子は『エリス』ちゃん。可愛いだろう?
他にも居るけれど、其れは又今度ね。今日はトリップしてきて疲れただろう?
太宰君に案内させるから、今日はもう自室で休み給え。」
此の時も、何故私がトリップしてきたのを知っているのか訪ね無かった。
いずれ、両方話して呉れるだろう。
私と『太宰 治』は軽く会釈し、部屋を出た。

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設定タグ:文スト , トリップ , 性転換   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:メルル | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2017年11月19日 22時

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