49 ページ49
、
「ふな〜！どんちゃん騒ぎ。スゲー楽しそうなんだゾ！」
グリムは手をあげてはしゃいだ
ステージですてきな踊りを披露してくれた道化師は『優しき鐘撞き男』の話を始めた
花の街では有名な英雄だ
めくる日も決まった時間に鐘を鳴らす男
あのノーブルベルカレッジにも像としてあった正しき判事の弟子だった
それから“災厄”の話がやってくる
アズールはそこで不思議がった
「その『災厄』って詳しくはなんだったんでしょう？花の街に来る前に調べてみたんですが、結局わかりませんでした」
アズールの発言にロロが頷いた
「その通り。誰にもわからないのだよ。どの文献を見ても、詳しくは伝わっていないからね」
「ただ唯一…『その災厄によって街が紅蓮に染まった』とだけ伝わっている」
紅蓮、という言葉に連想させられたのは“炎”だった
マレウスは顎に手を当て、「火事でもあったのだろうか」と考え込む
昔は建物どうしが近かったため、火の燃え移りが酷かったのかもしれないとイデアは憶測を立てた
しかし、その災厄の時に『優しき鐘撞き男』が鐘を一生懸命鳴らしたことで、人々を励まし、率先して災厄と闘い、街を守ったそうだ
その『優しき鐘撞き男』が最も愛したというのが、『トプシー・ダーヴィー』
ーー逆さまの日だった
それがこの逆さま祭りの日だった
「花の街の者も、外から来た人々も、たっぷり楽しんでください。逆さま祭りの始まりだー！」
、
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 307人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アユ - あっ…ロロちゃん尊… (10月13日 8時) (
レス) @page28 id: 313b171b77 (このIDを非表示/違反報告)
なみ - サクラさん» し、死なんといてや！！ロロさんが可愛くてカッコいいの納得です_:(´ཀ`」 ∠): (2022年11月8日 6時) (レス) id: c79dd3b270 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - ロロ可愛いしかっこいいです……死ぬかもしれん( ´ཫ`) (2022年11月7日 23時) (レス) id: e2dced703d (このIDを非表示/違反報告)
なみ - Lemon!?さん» ほ、本当ですか！？いやぁ、ありがたや(＞人＜)ちょっとマンネリ化し始めてしまったけどコメントのおかげで更新頑張れそうです。あざまる(*´∇｀*) (2022年11月5日 10時) (レス) @page31 id: c79dd3b270 (このIDを非表示/違反報告)
Lemon!?(プロフ) - どうやったらこんな神作品が出来るんだ??めちゃくちゃ面白くて読む度に更新まだかな？ってソワソワしちゃいます(笑) (2022年11月4日 21時) (レス) @page31 id: 1d8fe9d267 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：真灯
x他1人 | 作成日時：2022年10月31日 18時
