第１８話 ページ18
あれから数日が経った。監督生とは相変わらずだ。別に元々親しくないし、寮では全く話さなくなった。学校では必要なことしか喋らない。むしろその方が楽で助かってる。
監督生は要領が良くて、デュースやエースも俺達が気まずくなってしまったことに気付いてない。二人に気を使わせてしまうから監督生が配慮してるんだろう。
どこまでも完璧なんだな。
俺は自分だけで精一杯なのに。
「デュースと監督生とグリムは先に帰っちまったな。アイツら置いていきやがって。一緒に帰ろーぜ、A」
「分かった」
「そう言えばモストロラウンジのポイントが溜まりそうだなぁ。飯食っていかね？」
「…行こうか」
どうせ寮に行ってもやることはないし。エースとモストロラウンジに向かうことになった。
到着、スタッフがテーブルに案内してくれた。
「なんで隣？」
奥の方に座ると隣にエースが座ってきた。向かいの椅子に座るんじゃないのか。
「だって向かい合うとよく目合うし、恥ずかしいじゃん？」
「知らんな」
エースの恥じらう要素があまり分からないが、特に問題があるわけでもないから席はそのままにした。
スタッフコールを押すと程なくしてスタッフがこちらに向かってきた。メニュー表に指を差しながら料理名を言って注文する。
「あれ、カニちゃんと稚魚ちゃんじゃん。来てたんだ」
「フロイド先輩、お疲れ様です」
エースは微笑みながらフロイドに挨拶をする。隣にいるAは会釈をする。
「ようやく付き合った？」
「猛アタック中です」
フロイドの問いかけにエースはふざけながらウィンクをして言う。フロイドは「邪魔そうだからオレ行くわ」と手をひらひらさせて振って去っていった。
「そう言えばお前、バスケ部に俺の事話してんの？」
「あー、ちょっと？なんか言われた？」
「ちょっと、ね。いい加減、諦めろ。俺と一緒にいても不幸になるだけだ」
「現在進行形でオレは幸福ですけど？」
「今は深く関わってないから知らないだけ。深く関われば、俺の面倒臭い性格がよく分かる。今でも十分に面倒臭いだろ」
「面倒臭いと思ったことないし。言うならそういう部分を含めてお前のこと好きなんだけど」
エースの言葉に驚きを隠せないAは息を呑んだ。
「そんな綺麗事信じれない」
ぷいっとそっぽを向く。
知らないから言えるだけだ。実際にそれを目の前にしたら愛想尽かして捨てるんだよ。
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原(プロフ) - ももももももつつつさん» 返信がかなり遅くなってすみません。今回はエースがメインなのでバスケ部を多めに入れてみました.ᐟ.ᐟ書いていて楽しいです> < 更新再開しますので最後までお付き合い頂けると嬉しいです.ᐟ.ᐟ (12月1日 4時) (
レス) id: fac85d8135 (このIDを非表示/違反報告)
原(プロフ) - 檸檬さん» 返信がかなり遅くなってすみません。今作は監督生と男主の文章を練っているつもりなので嬉しい言葉です(；；)更新再開しますので最後までお付き合い頂けると嬉しいです.ᐟ.ᐟ (12月1日 4時) (レス) id: fac85d8135 (このIDを非表示/違反報告)
ももももももつつつ - くぁぁぁぁあ！！！ストーリーも面白いし、ジャミル、フロイドの会話も面白い！！！バスケ部最高！！！頑張ってください！！！！ (2023年2月8日 2時) (レス) @page25 id: 0eb447a2e9 (このIDを非表示/違反報告)
檸檬 - すごい面白かったです！！監督生ちゃんの葛藤とか、男主くんの感じとか全部好きです！！御身体に気をつけて更新頑張ってください！応援してます(*^^*) (2023年2月8日 0時) (レス) @page25 id: 069557edb4 (このIDを非表示/違反報告)
原(プロフ) - ロアさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて大変嬉しく思います☺️更新頑張ります！ (2023年1月19日 10時) (レス) id: 767bd22d2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：原 | 作者ホームページ：https://marshmallow-qa.com/x_hara_?/)
作成日時：2023年1月11日 18時
