第１３話 ページ13
「調子はどう？」
「どうって相変わらずだろ？」
昼休み、頬杖をつくエースに声を掛ける監督生は彼の隣に腰を下ろした。
少し遠くにいるAとデュースを眺めながら彼らは会話を始める。
「監督生、あいつになんか言った？」
「二人をお似合いだと言ったわ。どうしてエースの告白を受け入れないの？とは聞いたけども」
「なんて答えてた？」
問いかけると監督生は顎に手を持ってきて思い出そうと仕草をする。
「エースと同じ気持ちじゃないからって、その気もないのに付き合おう方が酷いだろって言っていたけど、振られた理由はそれじゃないの？」
「半分は合ってる」
「てっきり二人は両想いだと思っていたんだけどAは違うんだね。一定の距離感を保つ。それ以上踏み込んではいけないものをエースは踏んでしまった」
監督生の口から淡々に吐かれる言葉にエースは聞き流した。それでも監督生は口を閉じなかった。
「心を閉ざしているって感じよね。過去の恋愛に振り回されて、次の恋愛が怖いとかかな？」
「さぁな、聞いてもアイツなんも自分のこと話さねーもんな」
「あんまりグイグイいくと嫌われるしね。慎重にいかなきゃ、心底嫌われるわよ。順番間違わないようにね」
「忠告どーも」
エースは机に突っ伏して、それを見下ろす監督生にデュースとAが戻ってきた。
「何を話していたんだ？」とデュースの問いかけに監督生は人当たりいい笑みを浮かべ「次のテストの話」なんて誤魔化した。
「そう言えばテストがあったな…次も赤点取ったらローズハート寮長に流石に怒られる…」
「前回赤点取ったんだ」
デュースががっくりしているのを見守った。
いつもの馴染みメンバー揃ったことで昼食を食べ始める。それからは共通の話題、他愛のない話をしながら食べ終わり、次の授業の準備をする。
「A」
エースに呼ばれ、振り向く。
熱を帯びた視線、声、表情はどれも友人に対するものではないと何故今になって気付くんだろうか。
「自分が思ってるよりも可愛いと思うよ」
「可愛いなんて俺なんかよりも当てはまる人は沢山いるよ」
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原(プロフ) - ももももももつつつさん» 返信がかなり遅くなってすみません。今回はエースがメインなのでバスケ部を多めに入れてみました.ᐟ.ᐟ書いていて楽しいです> < 更新再開しますので最後までお付き合い頂けると嬉しいです.ᐟ.ᐟ (12月1日 4時) (
レス) id: fac85d8135 (このIDを非表示/違反報告)
原(プロフ) - 檸檬さん» 返信がかなり遅くなってすみません。今作は監督生と男主の文章を練っているつもりなので嬉しい言葉です(；；)更新再開しますので最後までお付き合い頂けると嬉しいです.ᐟ.ᐟ (12月1日 4時) (レス) id: fac85d8135 (このIDを非表示/違反報告)
ももももももつつつ - くぁぁぁぁあ！！！ストーリーも面白いし、ジャミル、フロイドの会話も面白い！！！バスケ部最高！！！頑張ってください！！！！ (2023年2月8日 2時) (レス) @page25 id: 0eb447a2e9 (このIDを非表示/違反報告)
檸檬 - すごい面白かったです！！監督生ちゃんの葛藤とか、男主くんの感じとか全部好きです！！御身体に気をつけて更新頑張ってください！応援してます(*^^*) (2023年2月8日 0時) (レス) @page25 id: 069557edb4 (このIDを非表示/違反報告)
原(プロフ) - ロアさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて大変嬉しく思います☺️更新頑張ります！ (2023年1月19日 10時) (レス) id: 767bd22d2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：原 | 作者ホームページ：https://marshmallow-qa.com/x_hara_?/)
作成日時：2023年1月11日 18時
