第１２話 ページ12
「なんです？」
ぽんと両サイドから肩に手を置かれる。右側にジャミル、左側にフロイドが立っている。
「「諦めろ」」
重なる二人の言葉にエースは「はぁ？」と声を張る。
「あれは拗らせすぎだよ。あいつ攻略すんの絶対に無理だろ」
「自分の感情を隠すのが上手というレベルではない、あれは。付き合ったら苦労するのはお前だ」
「Aに何かしたんですか？変なことしないでもらえます？」
急にエースに鋭い目付きで先輩を睨みつけるが二人に通じない。
「あ、やべ。バッシュ教室に忘れたぁ…取りに行くのだる」
はぁ…と深いため息吐いて肩を落とすエースに、体育館の入口からエースを呼ぶ人物がいた。それに気付いたエースは小走りで入口の方に向かった。
「なんだ、Aじゃん。どうした？」
「お前、バッシュ忘れてるだろ？」
右手に提げているものをエースに押し付けた。
「神じゃん。届けに来てくれたの？まじサンキュ」
「持っていけって言われたからで…」
にこにこと笑みを浮かべながらエースが上機嫌になっているのを後ろから見ているフロイドとジャミルだった。
「アイツ、笑うんだな。微動だにしない表情に困惑すらしたんだが」
「なるほどね。カニちゃんの前だと違うってこと。そりゃあ自分は特別なんじゃねと自負してたわけか。カニちゃん可哀想、あれで脈ナシてことなんでしょ？」
「だからと言って同じ気持ちだとは限らないだろう。しょうがないんじゃないか」
「ラッコちゃんはウミヘビくんのこと好きだけど、ウミヘビくんはラッコちゃんのこと嫌いだしね。ウミヘビくんが言うと一味違うわ」
エースと喋っている時のAはどこか違う。上手く言えないが自分達と話している時の棘がなく、柔らかい雰囲気しているような気がした。
「ごめん、さっき酷いこと言ったわ。頑張ってね、カニちゃん」
「話聞く程度だったらいつでも聞いてやる」
「急になんです？」
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原(プロフ) - ももももももつつつさん» 返信がかなり遅くなってすみません。今回はエースがメインなのでバスケ部を多めに入れてみました.ᐟ.ᐟ書いていて楽しいです> < 更新再開しますので最後までお付き合い頂けると嬉しいです.ᐟ.ᐟ (12月1日 4時) (
レス) id: fac85d8135 (このIDを非表示/違反報告)
原(プロフ) - 檸檬さん» 返信がかなり遅くなってすみません。今作は監督生と男主の文章を練っているつもりなので嬉しい言葉です(；；)更新再開しますので最後までお付き合い頂けると嬉しいです.ᐟ.ᐟ (12月1日 4時) (レス) id: fac85d8135 (このIDを非表示/違反報告)
ももももももつつつ - くぁぁぁぁあ！！！ストーリーも面白いし、ジャミル、フロイドの会話も面白い！！！バスケ部最高！！！頑張ってください！！！！ (2023年2月8日 2時) (レス) @page25 id: 0eb447a2e9 (このIDを非表示/違反報告)
檸檬 - すごい面白かったです！！監督生ちゃんの葛藤とか、男主くんの感じとか全部好きです！！御身体に気をつけて更新頑張ってください！応援してます(*^^*) (2023年2月8日 0時) (レス) @page25 id: 069557edb4 (このIDを非表示/違反報告)
原(プロフ) - ロアさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて大変嬉しく思います☺️更新頑張ります！ (2023年1月19日 10時) (レス) id: 767bd22d2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：原 | 作者ホームページ：https://marshmallow-qa.com/x_hara_?/)
作成日時：2023年1月11日 18時
