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第０話 ページ1
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「A、行っちゃうの？」
「寂しいです」
あぁ、懐かしい。ミドルスクールを卒業してNRCに入学が決定する前日だったかな。
NRCは寮生だから地元を離れることになった。その時に弟達が寂しそうにしていたなぁ。
今に泣きそうな顔をしている弟の頭を撫でると、口元を緩めて微笑む可愛い弟だった。
今とはだいぶ違うな。
弟もNRC入学した。久しぶりに再開した弟達は逞しく成長して、いつの間にか身長を越されていた。あまりの成長ぷりに気が引けていた。
「あ゛？なに？？」
「何か、御用でしょうか？」
どうやら俺は弟に嫌われているらしい。優秀な弟と違って、俺は平凡でつまらない。そんな俺が兄なのも兄弟であることも気に入らないんだろうな。
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作者名：原 | 作者ホームページ：https://marshmallow-qa.com/x_hara_?utm_medium=url_text&utm_source=promotion...
作成日時：2020年11月23日 17時
