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「……はあぁぁ！！つっかれたあ！！」
そう叫んだAは、風呂に入ることもなく汚れた制服のままベッドにダイブする。任務が終わった解放感で、身体が浮いてしまいそうなほどだった。
早い話、もう土曜日の夕方である。朝から任務に出向いていたAは、眠気に襲われながらも何とかそれを耐え抜き、制服を脱いで風呂に浸かる。いつもなら自炊をするところではあるが、その疲れからか身体がなかなか動かず、寮母が作るご飯を口にした。自室よりも広い食堂でぽつんと1人食べるご飯は何処か味気なく、自分の咀嚼音ですら気になってしまう。
なるべく手早く食事を済ませ食器を戻したAは、自室へと戻っていった。
＊＊＊
「ふう……」
歯磨きをして他校の友人にメールを返していたら、もう夜の9時になっていた。そこまで夜更かしが得意なわけではないが、眠るにはまだ早い。そう考えたAではあるが、するべきことが見つからなかった。とりあえずベッドに寝転がり、隣に携帯を置いて天井を眺める。特に意味はない。
それも1分も経たずに飽きてしまい、瞳を閉じたその時。
着信音がプルプルと耳元で豪快に鳴り響き、思わず耳を塞いでしまう。
「……え、五条君？」
ディスプレイには、先程Aが口にした言葉がまんま表示されている。しかし、決して電話をするような仲ではない。おそらく間違い電話だろうとしばらく無視していたが、一向に鳴り止まないそれ。もしかしたら何か緊急事態で連絡がつくのが自分しかいないのかもしれないと考えたAは、急いで受話器マークを押して電話に応答した。
「ごめん五条君！遅くなっ……」
『おﾞっっっそ。俺様を待たせるとかいい度胸してんじゃん』
「ええ……」
焦って出たはいいものの、特段緊急の用事ではなさそうだとAは判断した。しかし誤ったはずであるのにいきなり罵倒から入られて、返す言葉が見つからなかった。
数秒の沈黙を挟んだ後、五条のぶっきらぼうな声が携帯を通してAの耳へと入っていく。
『……今何してんの』
「することないから寝ようかなって思っていたとこ、かな」
『うわー寂しいやつ』
相変わらず五条は、Aに対して一言多い。これは思春期特有のもので、もうどうしようもなかった。
別に怒っているわけではないが、Aは些か声を張り上げて五条に言葉を返す。
「しっ、失礼だなあ本当に！そういう五条君は任務順調なの？」
『……ん』
五条のその短い返答に、ひとまずAは安堵の胸を撫で下ろすのであった。
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叶華(プロフ) - 更新ありがとうございます。とてもとても嬉しいです。これからも応援しております (2023年4月29日 2時) (
レス) @page28 id: 2f3b00e51a (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか？できれば五条悟オチでお願い出来ますか？続き頑張って下さい。応援してます。 (2022年7月5日 14時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
chi(プロフ) - めちゃくちゃ面白いのにここで終わりなんですね(T^T)続きが気になります！！またの更新楽しみにしています (2022年6月10日 13時) (レス) id: d0808ae4c9 (このIDを非表示/違反報告)
chi(プロフ) - めちゃくちゃ面白いのにここで終わりなんですね(T^T)続きが気になります！！またの更新楽しみにしています (2022年6月10日 13時) (レス) id: d0808ae4c9 (このIDを非表示/違反報告)
しぐれ - 面白いですね！！！ (2021年7月16日 21時) (レス) id: 165d0fbcd6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぐー | 作成日時：2021年5月18日 1時
