８（アルミンside） ページ9
壁外に出て少し経つと僕達と同い年ぐらいの女の子がいた
その子は木の棒からよく分からない白い霧のようなを出すと
「ありがと！もう戻っていいよ」
と言ってそのよく分からないものを消すとエルヴィン団長が叫んだ
あんなに薄そうな服を着て壁外にいるし怪我などをしていないか心配だし、なによりどうして壁外にいたのか気になったのだろう
その子はA・アシュリーといい、魔法を使っていたと言う
小さい頃読んだ本のような魔法を使っていたのにも驚いたけど何より僕はAの容姿に見とれていた
すっごくかわいかったんだ
少し胸がドキドキした
これが一目惚れっていうものなのかな？
その子は魔法を証明するために今度は箒で飛び始めた
もちろん僕達は魔法なんて物語の中のものだと思っていたし、さっきの白い霧？みたいなのも目の影響だと思っている人も数人いた
でもAはプロペラなども着けずに箒だけで空を飛んだ
これで十分魔法が証明された
ここは壁外だからいつ巨人が出てくるか分からない
一旦壁内に帰ることになった
団長とリヴァイ兵長が自己紹介をし、エレンが調査兵団のことを教えた
Aは壁の方を指差すと、少し団長と話をして、
「それじゃあ私、お先に行っときますねー」
皆ーA「は？」
バシッ
この大きな音がして、次の瞬間にはAはいなくなっていた
リヴァ「どっかに行ったんじゃねぇだろうな」
兵長はそんなこと言ったけど、きっと壁の中に行ったんだろうと僕は推測した
名前も言っていたし、あんな魔法を僕達に見せたんだからどこかに行ってもすぐ噂になるだろうから
なにより僕はAのことを信じたかった
だって…僕の初恋の人だから…
やっぱりAは壁内にいた
調査兵団本部に連れていくと馬をつないで中に入ろうとしたんだけど、なぜかAは僕のことをじっと見ていて、中に入っていなかった
なんか恥ずかしい！！
アル「？どうしたの？
中に入らないの？」
話しかけると「入ります入ります」と言って入った
お互いの自己紹介をすると、ニコっと笑った
かわいい！かわいすぎるよA
部屋に着くと早速質問が始まった
なんと、異世界から来たらしい
それも魔法界から
海を見たことあるのかな
最後に彼女は調査兵団に入りたいと言い出した
ダメだ、ダメだよA
でも魔法を使えば相当な戦力になるかもしれない
覚悟してると言うと僕も承知した
女子だと思われていた泣
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作者名：ハリ進 | 作成日時：2022年4月30日 21時
