にひゃくさんじゅういち ページ49
賑やかなビンクスの酒の大合唱が終わり、ブルックが言った。
「かつて仲間と共に命いっぱいに唄ったこの唄…ルンバー海賊団最期の大合唱。暗い暗い霧の中を一人彷徨った50年間、何度聴いたことでしょうか。一人ぼっちの大きな船で、この唄は、唯一、私以外の命を感じさせてくれたのです。しかし、今日限り、新たな決意を胸に封印します！！はい！封印！！」
とブルックは自分の頭蓋骨をこじ開けトーンダイアルを中にしまった。
ブ「あ、そうだ、私仲間になっていいですか？」
ル「おう！いいぞ！」
『お、さらっと入った』
ぎゃー、と慌てふためくナミたちを見物しながら、私は隅で果汁のボトルを傾けるのだった。
＊＊＊
ピアノの音が響く大きな宴は終わった。ブルックが仲間になったことで、原作はまた一段階進んだと言える。
そして2日ぶりに、ゾロが目を覚ました。
朝からチョッパーがゾロ起きたぞーなんて騒いでいたが、喜びながらゾロの寝ているところに押しかけるみんなに私はついていかなかった。まあ気まずいからである。
なので日中フランキーとウソップと協力し、ブルックの船に乗っていた乗組員の骨を埋めて盛大な墓石を建てた。ブルックはひとしきり喜んだ後感慨深かそうに墓の前に腰を下ろしたので、話し相手にでもなってやるかと私も隣に腰を下ろした。
そしたら包帯ぐるぐるのミイラもといゾロがやってきて墓の前に刀を突き刺したかと思うとどっかりと座り込み手を合わせた。というかエニエスロビーで折れた刀まだ持ってたんだな。
ものの数分、静かだった。
ブルックはゾロがクマと戦っていたことを知っているが、今黙ってくれているのはありがたい。
ブ「あ、そうだ私、一味に入れてもらいました」
ゾ「へえ…そりゃ運が悪かったな」
ブ「え？」
ゾ「この一味は手ェ焼くぞ？」
とゾロとブルックは間に座っている私を挟んで談笑しだした。包帯だらけの体が痛々しいが、とりあえず笑えるくらいの余裕はあるんだな、と安心する。
ん？というかなに私空気か？まあ追求も何もされないならそれでいいんだが。
あまり邪魔したくないな、と音を立てずに屋敷の方に戻ろうとすると、「おいA」となんだか怖い声で呼び止められた。
ゾ「話がある」
『いや、私にはない』
やんわり断る私の話を聞かず、ゾロは私の襟を掴んで何処かへ引きずっていった。いやなんで手負いのゾロが軽傷の私より力あるんだよ、いやブルック何わろとるねん。
終わり
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不在証明(プロフ) - 一気読みしました！とても面白かったです！ついにシャボンディ編ですね！その後のお話も好きなエピソードなので更新楽しみにしています頑張ってください！ (2021年10月9日 1時) (
レス) id: 0bad24017f (このIDを非表示/違反報告)
葉月 - 久々に見にきたら更新されてて嬉しいです。楽しみにしています！ (2019年5月7日 18時) (レス) id: e1b44d4df8 (このIDを非表示/違反報告)
ホタル - おぉ！しばらく見ない間に更新されてる...！いつも応援してます。個人的には２年の空白の間で夢主ちゃんが何をするのかがすごく楽しみです！ (2019年5月1日 3時) (レス) id: 6fae34f835 (このIDを非表示/違反報告)
歌恋 - とっても面白いです！更新楽しみに待ってます！頑張ってください！ (2019年2月18日 18時) (レス) id: bd711dd19d (このIDを非表示/違反報告)
ちきん - 200話突破、おめでとうございます！いつも更新を楽しみにしています！これからも頑張ってください！応援してます！ (2018年11月29日 20時) (レス) id: eca632b0ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：率です | 作成日時：2018年11月3日 8時
