にひゃくさんじゅう ページ48
それを聞いたブルックはピアノを弾く手を止め、今聞いたことを再確認するように頭を抱えた。
ブ「そう、ですか……彼は元気ですか……！！……ウ…ウウ……！！」
ブルックは泣いていた。彼が５０年間の間成仏せずにこの海を彷徨っていたのも、影を取り返すために何度もこの場所に挑んだのも、目印だと言われていたアフロを守ろうとしたのも、全てラブーンのことが気がかりだったからだ。
きっと、嬉しくて嬉しくてたまらないだろう。
「おーい、ピアノ止まってるぞ！」
「弾いてくれよー！」
ブルックが泣いている間、私とルフィはただ静かに笑って見守っていた。
＊＊＊
ひとしきり泣いた後ブルックは頭蓋骨の割れ目をこじ開け、中からトーンダイアルを取り出した。
それをピアノの上に置き録音を再生し、自分も伴奏を引き出した。トーンダイアルからはまるで貝の中で人が演奏しているような音色を奏でている。賑やかなビンクスの酒だった。
ブ「死んだ仲間たちの生前の歌声…我々は楽しく旅を終えた、というラブーンへのメッセージです」
「一人きりで漂う海の上で、何度これを聴いたことか」と誰にも聞こえない声でブルックは呟いた。
トーンダイアルから聞こえてくる賑やかな歌声に、宴会の皆が声を合わせて歌いだした。
それにつられて、麦わらの一味も声を合わせて歌い踊る。ブルックの目の前の海賊達のにぎやかな様子や歌声が、ありし日のブルックのいた海賊団と重なった。
『この貝がら、ラブーンに届けられるといいな』
ブ「ええ、もう五十年も待たせてしまった。でも彼にはもう一、二年辛抱していただきたい。きっと届けます」
『ん……？あ、まあ二年くらい…いや三年くらいで届けられるんじゃないかな……？』
ブ「？」
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不在証明(プロフ) - 一気読みしました！とても面白かったです！ついにシャボンディ編ですね！その後のお話も好きなエピソードなので更新楽しみにしています頑張ってください！ (2021年10月9日 1時) (
レス) id: 0bad24017f (このIDを非表示/違反報告)
葉月 - 久々に見にきたら更新されてて嬉しいです。楽しみにしています！ (2019年5月7日 18時) (レス) id: e1b44d4df8 (このIDを非表示/違反報告)
ホタル - おぉ！しばらく見ない間に更新されてる...！いつも応援してます。個人的には２年の空白の間で夢主ちゃんが何をするのかがすごく楽しみです！ (2019年5月1日 3時) (レス) id: 6fae34f835 (このIDを非表示/違反報告)
歌恋 - とっても面白いです！更新楽しみに待ってます！頑張ってください！ (2019年2月18日 18時) (レス) id: bd711dd19d (このIDを非表示/違反報告)
ちきん - 200話突破、おめでとうございます！いつも更新を楽しみにしています！これからも頑張ってください！応援してます！ (2018年11月29日 20時) (レス) id: eca632b0ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：率です | 作成日時：2018年11月3日 8時
