にひゃくにじゅうろく ページ45
しかし今は怪我した仲間が最優先だ。
『それでみんなが助かる、なら……』
ゾ「馬鹿野郎！それこそアホじゃねえか！！！」
ゾロの怒声に耳がビリビリした。這いつくばっていた体が、胸倉を掴まれたことで宙に浮いた。
ゾ「てめえそんなんでルフィが喜ぶとでも思ってんのか！？
『はぁ！？それはゾロも同じだろ！？ゾロが死んでルフィが喜ぶと思ってんのか！！？』
私はこれまでに無いほどの怒りを覚え、ゾロの胸ぐらを掴み返した。
『っ、もういい、くまやろう私を連れ、て、』
言い終わる前に、私は鳩尾のあたりに衝撃を受けて、今度こそ意識を失った。
＊＊＊(さんじ？なんのことですか)
私が次に目を覚ましたのはナミの膝の上だった。
ナ「え、ちょっとA！そんなに急に動いたらダメよ！足撃たれたんでしょ！？」
ナミが叫んでいるのを無視して、私はゾロを探した。ルフィが元気になったと騒いでいたのと、さっきまでいた七武海の姿が見えないことから、多分、そういうことなんだろう。
『っ、くっそ、あのくそまりも！！』
きっとみんながいるあたりからは離れたところだろう、と屋敷の周りを探していると、ふとサンジの声が聞こえた。
足を引きずってそちらへ行くと、私はその光景に目を見開いた。あたり一面血に染まって、その真ん中にゾロが仁王立ちで立っていた。
近くでサンジが慌てて駆け寄っている。
私は流血している左足を無視して、駆け足でゾロが立っているところへ向かったが、だんだん近づくにつれて怒りが募ってきた。
『こっ、の変態ドMのマリモやろう！！よくもやったな！！殺してやる！死ね！』
サ「！？落ち着けA！相手はまりも野郎だが怪我人だ！何があったかしらねえが落ち着け、って！」
ほぼ気力だけで立っていたゾロに掴みかかり力の限りぶん殴ったので、文字通りゾロは空気の抜けるように倒れ込んだ。サンジは暴れる私を抑え、力の抜けたゾロを支えているのに相当の気力と体力を要していただろう。
＊＊＊
私はまたもや気絶していたらしい。私は簡単な敷物が引かれた上に横たわっていた。ゾロの姿は見えない。多分、私の近くに置いとくとまた発狂するとチョッパーあたりが隔離したんだろう。
周りではみんなボロボロになりながらも影が戻ったことを喜び合い、屋敷の中の食料をかき集めて宴の準備をしていた。
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不在証明(プロフ) - 一気読みしました！とても面白かったです！ついにシャボンディ編ですね！その後のお話も好きなエピソードなので更新楽しみにしています頑張ってください！ (2021年10月9日 1時) (
レス) id: 0bad24017f (このIDを非表示/違反報告)
葉月 - 久々に見にきたら更新されてて嬉しいです。楽しみにしています！ (2019年5月7日 18時) (レス) id: e1b44d4df8 (このIDを非表示/違反報告)
ホタル - おぉ！しばらく見ない間に更新されてる...！いつも応援してます。個人的には２年の空白の間で夢主ちゃんが何をするのかがすごく楽しみです！ (2019年5月1日 3時) (レス) id: 6fae34f835 (このIDを非表示/違反報告)
歌恋 - とっても面白いです！更新楽しみに待ってます！頑張ってください！ (2019年2月18日 18時) (レス) id: bd711dd19d (このIDを非表示/違反報告)
ちきん - 200話突破、おめでとうございます！いつも更新を楽しみにしています！これからも頑張ってください！応援してます！ (2018年11月29日 20時) (レス) id: eca632b0ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：率です | 作成日時：2018年11月3日 8時
