雑用はつらい V【ワンピース】

にひゃくく ページ28

そのシンドリーちゃんという女性を止めたアンバランスな体型をした中年男性。フォスフォスという独特の笑い方とともに自己紹介をした。

ホ「この俺は！！世にも悪名高きドクトルホグバックだ！」

その言葉にチョッパーは目を輝かせたが、すぐさま10枚目の皿がウソップ目掛けて投げられたのを見て飛び上がった。

ホ「ちょ、ちょちょシンドリーちゃん！もういいって言ったじゃん！いうこときいてもらえないと俺、立場ないぜ！」

＊＊＊

なんとか落ち着いたシンドリーちゃん、そしてホグバックに案内されて、私たち四人は大広間に案内された。

そしてなぜかプリンを皿抜きで出されたり、それをウソップが変な食べ方で食したりした。

興奮気味のチョッパーは立て続けにホグバックを質問責めにし、ホグバック自身も得意げになってそれに答えている。その内容に耳を立てながら、ナミは辺りを注意深く観察していた。

ホ「おれはなぁ。ドクトルチョッパー、この地でゾンビの研究、もとい”死者の蘇生”の研究をしているのだ！」

チ「死者の蘇生？」

ホ「そうだ！死者の蘇生は全人類にとっての永遠の”夢”で、誰しも身近に生き返ってほしい人の一人や二人はいる。しかし人の生死を操ろうなど神をも畏れぬ邪道の医学！！だから俺はこっそりと世間に身を隠して姿を消して、この不思議な島で研究をしているのだ」

チョッパーが驚きに息を呑み歓声を上げている。あの船医には悪いが、口を挟ませてもらう。

『その死者の蘇生とやら、生きた人間があの世から戻ってくるのか？それとも、見た目はその人で、いや、耐えられるような体に作り変えて、中身をそっくり別人でも、その人間は生き返ったと言えるのか？』

ホグバックは、冷や汗をかいて私を見た。図星をつかれたように、いや、実際に図星をつかれて私の言ったことを繰り返した。

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